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認知症の周辺症状から起こる徘徊や暴力への対応の仕方(実例)

認知症の周辺症状から起こる徘徊や暴力への対応の仕方(実例)

   デイサービス利用者のFさん(78歳)は、会計士の仕事をされていた方でした。元来のFさんの細やかな性格と前職の精密さを求められる仕事内容とが相まって、認知症発症後は神経質な精神状態が続いていました。例えば後で詳しく説明しますが「財布のお金が〇〇円足りない」「薬は毒ではないか」と疑い深い言動がよく現れていま...

認知症入居者のオムツ交換に苦労したが、ある方法で即解決

認知症入居者のオムツ交換に苦労したが、ある方法で即解決

   今回は特別養護老人ホームに入居されているTさんについて書きたいと思います。Tさんは70代後半で要介護度3のアルツハイマー型認知症の男性です。  普段、Tさんは嫌なこと(水分補給や入浴など)はご本人のペースでしかされない頑固な側面があります。足腰に関しては手引き歩行で歩くことは可能で、気分の良い時には職員...

水商売で生きてきたアルツハイマーの女性が彼氏に金を渡すように

水商売で生きてきたアルツハイマーの女性が彼氏に金を渡すように

   現在、私がケアマネジャー(介護支援専門員)として関わっている方の中に、若い頃から水商売の世界で生きてきたAさん(69才の女性)がいます。その方は数年前に若年性アルツハイマーを発症し、それによって仕事が困難となって、切り盛りしていたお店を娘に譲り引退しました。  その後は自宅で過ごしていましたが、尿失禁や...

[認知症介護]自分の便を食べる異食行為に対する対策(実例)

[認知症介護]自分の便を食べる異食行為に対する対策(実例)

   アルツハイマー型認知症で88歳の女性の方のお話をします。農家の長女として産まれ、専業農家へ17歳で嫁ぎ、3男2女に恵まれました。最初は長男夫婦と同居していたのですが、自宅周辺の徘徊や火の不始末などが増えてきました。  なんとか在宅で生活をと長男夫婦は介護をされていたのですが、早朝玄関先で転倒され、左大腿...

[認知症介護]筋力低下を防ぐために介護職員が実施した策

[認知症介護]筋力低下を防ぐために介護職員が実施した策

   認知症を患うTさん(女性85歳)は9年前に旦那さんを亡くしており、現在はデイサービスを週に5日間利用しており、家族と同居しています(孫(長男)と二人暮らし)。他の家族や兄弟は遠方で生活しており、なかなか面会できない状態が続いています。 Tさんの症状としては主に 「下肢筋力が低下している件」 「覇気がない...

[認知症介護]偽薬を使った対応で周辺症状が軽減された実例

[認知症介護]偽薬を使った対応で周辺症状が軽減された実例

   私の勤務している介護療養型医療施設ではユニットケアを実践しており、病床数42、4ユニット10~11名で構成されています。そこで過ごされているTさんは現在92歳、女性の方です。基礎疾患として、脳血管性認知症・高血圧症・脳梗塞があります。  最初の頃は自宅で一人住まいでしたが、脳梗塞にて倒れているところをた...

[認知症介護]物盗られ妄想、迷惑電話を解決した方法(実例)

[認知症介護]物盗られ妄想、迷惑電話を解決した方法(実例)

   アルツハイマー型認知症のHさん(83歳女性)は若い頃、化粧品の販売や保険の外交員をしていました。実家は裕福でアパートを複数所有し、華やかな青春時代を過ごしてきました。息子はいるのですが、神奈川に定住しており、孫は全て東京住まいです。  夫を早くに亡くし、一人暮らしでしたが男性の影は常にあり、同棲したり、...

[認知症介護]老老介護の実例。妻を突き飛ばし骨折させた夫

[認知症介護]老老介護の実例。妻を突き飛ばし骨折させた夫

   Kさん女性75歳はご主人(75)と都内に2人で暮らしていらっしゃいました。子供は2人、娘・息子は自立していました。  Kさんはアルツハイマー型認知症です。ご主人と2人での生活の中、認知症と判明までにとても時間がかかりました。認知症と判明した経緯も次に説明しますが、偶然から生まれました。 《認知症と診断を...

認知症患者の幻視や幻聴への対応で大切なこと(実例) 

認知症患者の幻視や幻聴への対応で大切なこと(実例) 

   都内のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)に入所されているEさん(72歳女性)はレビー小体型認知症です(参考記事「レビー小体型認知症ってどんな症状があるの?」)。Eさんは関西出身らしくハキハキしていて社交的な性格で、最初は他の利用者様と良好な関係を築かれておりました。しかし、認知症の症状の進行は日...

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