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認知症の母親を施設に入れたくないという娘の決意

認知症の母親を施設に入れたくないという娘の決意

   Hさん(92才・女性)は軽度のアルツハイマー型認知症です。週3回のデイサービスと週2回のヘルパー利用をしながら、お一人で生活されていました。戦後、焼野原だった土地に自宅兼店舗を建て、ご主人様と自営業を営んでおられました。『周りから「Hさんはいつ寝てるの?」と言われるくらい、朝も夜もよく頑張って働いた』と...

認知症の人に対する服薬管理の注意点。薬袋を飲んで救急搬送された事例

認知症の人に対する服薬管理の注意点。薬袋を飲んで救急搬送された事例

   Fさんは認知症と診断され、特別養護老人ホームに入居されました。身体的な問題は特になく、ご自身で食事もでき、入浴も出来ます。職員のお手伝いも率先して行って頂けるため、職員も安心していました。入所時の理由としてはご家族の方が遠方に住んでおり、Fさんの面倒を見るのが難しいという理由だったために、施設側もそこま...

認知症による夕暮れ症候群が起こる理由とその対応について

認知症による夕暮れ症候群が起こる理由とその対応について

   特別養護老人ホームに入所されて3か月のAさん(80代女性)は入所以来、夕暮れ時になると「家に帰らないといけない」「ご飯の準備をしなくちゃいけない」と言われることが度々あります。この症状は特別珍しいわけではなく「夕暮れ症候群」と言われています。 夕暮れ症候群が起こる理由は  生活の中で夕暮れ時は仕事が終わ...

認知症による異食行為への対応。ビニールを食べ救急車で運ばれた事例

認知症による異食行為への対応。ビニールを食べ救急車で運ばれた事例

   特別養護老人ホームに入居されているBさんは認知症が進むことで現れる「異食行為」が目立つようになってきました。最初のうちは他の利用者が床に落としたご飯やおかず等を拾い、口に入れる事をしばしば目撃しました。その都度声掛けで対応していましたが、一向に止める気配が見られませんでした。ただしこの時点では口に入れて...

入院による環境の変化で認知症を悪化させないための対策

入院による環境の変化で認知症を悪化させないための対策

   私は急性期病院の整形外科病棟で看護師として働いています。グループホームで転倒し、骨折をしてしまったA様の自立支援にむけた連携についてお話をします。  A様はアルツハイマー型認知症と診断を受けている90代の女性です。グループホームは数か月前に開所したばかりでした。ある日、A様は自室で転倒をしてしまい、膝を...

認知症介護の実例:便を壁に擦り付ける弄便の原因は紙パンツ

認知症介護の実例:便を壁に擦り付ける弄便の原因は紙パンツ

   入居されて2か月のBさん(70代男性)はそれまで自宅で過ごされていましたが、ある問題行動が原因となり、ご家庭での介護が出来なくなり施設へ入居となりました。その原因が弄便です。弄便とはその名の通り便を弄る(いじる)行為です。 「若いころは厳格な父親だったのに便で遊ぶようになるとは今でも信じられない」 「怒...

認知症による物盗られ妄想が引越し後に無くなった事例

認知症による物盗られ妄想が引越し後に無くなった事例

   ヨリコさん(仮名84歳)は穏やかな話し方をされるおばあちゃんです。糖尿病を患われ、認知症の症状が出てきているということで自立型のケアハウスから住宅型老人ホームに移って来られました。  認知症となっていましたが、少し短期記憶が抜けているかな、という程度で、日常生活には大きく影響なく、スタッフともよく話す社...

認知症の人のお金への執着。700万円を老人ホームの自室に保管

認知症の人のお金への執着。700万円を老人ホームの自室に保管

   70代の女性利用者Fさんの「認知症によるお金の執着と被害妄想」についてお話しします。Fさんはグループホームでは買い物に出かけたり、ご飯を作ったりして過ごされていましたが、ある日、転倒し、大腿骨を骨折してしまいました。完治はしましたが歩くのを嫌がるようになり、グループホームでの生活が難しくなったために、私...

女性介護職員に抱きつく認知症の入所者に対する対応

女性介護職員に抱きつく認知症の入所者に対する対応

   認知症のYさん(77歳男性)は老人介護施設に入所しています。Yさんの症状は、特に時間認識と人物認識が困難なことです。私はYさんの身の回り全般のお世話をして4年目になります。  1年目はお部屋に伺う毎に、他の職員同様「お宅は誰ですか?」と聞かれました。Yさんは、施設に入る前の認知症の症状が出始めた頃から、...

怒りやすい認知症の人の介助は細めな声かけとボディタッチで

怒りやすい認知症の人の介助は細めな声かけとボディタッチで

   今回の記事ではいつも怒っている認知症の方に対して、細めな声かけとボディタッチを心がけることでどのような変化が現れたのかを紹介します。 ●認知症と骨粗鬆症を持つKさん  Kさんは80代の女性です。比較的進行した認知症と共に骨粗鬆症もお持ちでした。骨折の既往歴があり、その際に足の筋力低下が起きてしまい、普段...

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