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家族は認知症をどのように受け入れるか

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 もし、家族の誰かが認知症になった場合、その事実をどのように受け入れていくのか。

否定

 まず初めに否定から入ります。「お母さんはもう年だから、もの忘れもするよね。でも、これくらいなら認知症ではない」と認めたくない心理が働きます。

 私の祖母が認知症になって間もない頃に、姉は「私の会社の社長(72才)だって最近もの忘れ多いから、おばあちゃん認知症じゃないよ」と言ってましたし、このように身内の認知症は中々受け入れ難いのです。

混乱

 次に認知症であることが否定できない段階になると「混乱」します。
「なぜ、私のお母さんが認知症にならなければいけないの」
「介護をしていても、ちっとも良くならない」
「このまま、認知症が進行したら、会社を辞めなければいけなくなるの。そうしたら、どう生活するの」など、考えれば考えるほど精神的に追い詰められます。

 それゆえ、ストレスから認知症の人に強い口調で当たってしまうこともあり、そうすると益々認知症の症状が悪化するという悪循環に陥ります。まだ、この段階では何かをすれば認知症の症状が良くなると言う期待感がありますので、中々良くならないと精神的にもきつくなります。家族はこの段階で疲れ切ってしまい、この状況が長く続けば続くほど介護者はうつ病などの病気を発症してしまう可能性も出てきますので、早めに抜け出すことが必要です。

諦め

 混乱がしばらく続くと諦め(あきらめ)時期に入ります。「認知症は治らないんだね。治らないにしても、自分たちに出来ることはしようよ」という風に少しずつ前向きな精神状態になってきます。ですので、諦めるといっても否定的な意味ではなく、「受け入れる」といった方がいいです。

 このように認知症の家族の心理状況は刻々と変化していきますので、その時「私は今、この段階だ」と客観的に見れれば混乱は少なくて済みます。何でもそうですが、未来の姿が分からないと不安になりますが、「認知症の家族は皆こうやって受け入れていくんだ」ということが分かれば不安も減ります。

[参考記事]
「認知症の母は衣類の意味が分からない失認の症状があります」

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