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認知症による買い物依存症の現状。訪問するたびに増えている食材

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年齢によらず、買い溜めしておきたい傾向のある方はいるものです。
認知症で、買い物依存症と呼ばれる症状があります。
止まらない買い物を、適度に抑えた対応の例についてお話しします。

近所のスーパーと定期配達をフル活用

Hさん(80代、女性)は、認知症ですが、独居です。
夫は10年程前に他界し、一人の娘さんは県外に嫁いでいます。
体の動きは特に不自由がありませんが、
時々、足・腰が痛む、頭痛がするという訴えがあります。
そのため、時々寝込んでしまうこともありますが、タクシー等使用し、自ら病院受診へも行っています。
介護度は『要支援2』で、ホームヘルパーが週に2回訪問し、日常生活の支援を行っています(主に、調理・掃除を共に行う)。
自宅から徒歩で5分の所にスーパーがあり、買い物は本人が行なっています。
さらに、そのスーパーとは別に、チラシを見て注文すると、翌週に品物が届くというシステムの定期配達を利用しています。
注文用紙を毎週、担当者が回収に来るので、軽く会話をして注文書を渡します。
スーパーには、足腰が弱いこともあり、頻繁には行きませんが、週1回程は買い物に行っていたようです。

増え続ける食材

Hさんは自分で「私は認知症らしいのよ。お医者さんがそう言っていたから」と、いつも自分で話します。
「昔のことは良く覚えていて、近々のことは忘れる」という認知症にある典型的な症状はあるものの、意外と近々のことも良く覚えているところもありました。
物の名前や、単語を忘れ、ちょっと間違った単語で話すということが目立ちましたが(その時には私は聞き流します)、『認知症の症状は、それほど重度ではないだろう』と、ホームヘルパーのほとんどは思っていました。
訪問を重ねているうちに、冷蔵庫・冷凍庫内の食材がどんどん増えていくことに気付きました。
それだけでなく、冷蔵庫に入りきらない野菜、缶詰などがテーブルの上や台所の片隅にも、訪問するたびに増えているようでした。
一人暮らしの高齢者にとっては、あまりにも多すぎる量でした。
しかも、同じ品物数種類は、毎週増えていきました。
トマト・玉葱・冷凍食品・バナナ・ヨーグルトなどは消費する前に買い足すといった様子で、どんどん増えていきました。
ヘルパーが入り、Hさんと一緒に調理を行いますが、それで使用したところで全く減った気がしないほどの量でした。

見た目には認知症とわからない

Hさんは定期購入で、大量の注文をしていました。
自宅に在庫があってもかまわず、同じものを繰り返し注文しているものもありました。
Hさんの食事の量は、ごく普通なので、消費する量よりも、注文する量のほうが圧倒的に多い状態でした。
定期購入の担当者は、Hさんが認知症だとは知りませんでした。
ヘルパーでさえ、『それほどではないだろう』と感じていたくらいですから、忙しく自分の担当するお宅をまわり、数分のやりとりの会話で、認知症とは気付かなかったと思います。
Hさんは、「スーパーに行くのも大変だから、配達してくれるのが本当に助かる」と、配達担当者に話していました。
担当者も『役にたてれば』との思いで、Hさんの注文、要望を素直に聞き入れていました。
それでも、スーパーでも買い物をしていたHさん。
買い物をしている姿は、認知症を患っているようには感じられないので、店員さんも不思議に思いません。
スーパーは自分で荷物を持たなければならないので、大量に買うことはありませんでしたが、食材は増えていくという状況でした。

ヘルパーが仲介に

ヘルパーの訪問日時を、定期購入の訪問日と重なるように調整しました。
配達担当者の方には、Hさんが認知症であること、必要以上に注文していることを伝えました。
注文用紙には、すでにHさんが記入していますが(商品名にチェックをするだけの簡単なもの)、注文用紙を渡す際にヘルパーが仲介に入ることにしました。
○○は在庫がまだたくさんあるので、今回は注文しなくても良いということを、まずはHさんに話し納得して頂きながら、担当者とやりとりを行いました。
Hさんは注文したい気持ちが大きいですが、実際自宅にある食材をHさんに見せながら説明すると、納得して頂きました。
それから大量に注文することは無くなりましたが、認知症の症状は少しずつ進んでいます。
一人で在宅中に、ガスコンロの火の消し忘れなどが多くなり、現在は娘さんが自宅に引き取り、同居しています。

[参考記事]
「アルツハイマー型認知症の母は買い物依存症。そのための対策とは」

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