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認知症により妄想が発生した場合の対応方法

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 妄想に関する知識を持っていないと実際に家族にその症状が発生した時「どのように接したら良いか分からない」と感じる事になります。妄想には落ち着いて冷静な対応が求められるため、余裕を持って対応するためにも事前に対応方法について理解しておく事が必要です。

 ここでは認知症で見られる妄想症状の具体例と対応方法について紹介していきます。

妄想症状の具体例

 妄想には様々な種類がありますが、認知症における妄想で多いのは「物盗られ妄想」です。物盗られ妄想とは被害妄想の一種で、自分が実際に目撃していないにも関わらず「あの人が私の財布を盗んだ」「私がいつも大切にしている服がない。あの人が盗んで行ったに違いない」等、物を盗られたと思い込み、強く訴えてくる症状です。

 物盗られ妄想で物を盗ったと疑われるのは自分の家族や親族、友人、介護士等の支援者といった本人にとって身近な存在である事が多いです。事前に何の前兆も無く、急に「あなた私の物を盗ったでしょ」と訴えてくる事もあります。人によっては自ら警察に被害届を提出するといった行動を取る場合もあります。

 その他にも認知症が原因で発生する妄想として「あの人が私の夫と浮気をしている」といった嫉妬(浮気)妄想があります。

適切な対応方法

 認知症による妄想の内容は一般的に見ると合理性に欠けるものです。しかし話している本人は「間違いないもの」として理解しており、修正しようとしても困難です。「私は外出していたので、盗む時間はありません」などと合理的に否定しようとしても難しいと考えてください。否定や修正をする事で、本人が怒るなどの対応をする場合があり、かえって認知症の症状は悪化する恐れがあります。

 ですので、本人の訴えには耳を傾けて聴く姿勢を持ち、否定をしない事が大切です。他にも本人の見ていない所で部屋に勝手に入らない、掃除等で立ち入る場合には本人にも同席して頂く、盗られたと訴えてきた際には本人と一緒に物を探し、本人に最初に見つけて頂けるようにする等の対応をします。

 また、身体的な疾患が原因で精神的に不安定になっている可能性もあるため体調に変化はないか確認し、医師の診察を受ける事も大切です。人によっては向精神薬等の薬物治療によって改善する事もあります(薬物治療は副作用があるため、私は反対ですが)。

 病院受診以外にも、日頃から楽しみや生きがいの持てる暮らしが送れるように趣味活動や他者との交流の機会を作る、信頼関係を構築するため一緒に家事を行ったり、会話をする時間を取るといった方法で信頼感や安心感を持って頂ける環境整備も有効な支援方法です。

[参考記事]
「幻覚で悪魔が見えるレビー小体型認知症の女性への対応」

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