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認知症高齢者へのアロマテラピーの実践で睡眠時間が長くなる

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近年、認知症高齢者に対するアロマテラピーの様々効果が注目されています。
その理由として、アロマテラピーの特徴である「におい」の作用が挙げられます。
五感の中でも、嗅覚以外のものは大脳で認識されます。
しかし、嗅覚は大脳ではなく、大脳辺縁系に伝わります。
この違いは大きく、大脳により人間は物事を考えることになりますが、嗅覚は大脳を介さずに、感情の変化などを司る大脳辺縁系に直接的に伝わるため、嗅覚刺激は心理面、精神面に与える影響が大きいのです。
今回は、アロマテラピーで夜間不眠の傾向があった認知症高齢者が改善にいたったケースについて紹介します。

施設で夜間不眠の状況

アルツハイマー型認知症でグループホームに入所されているBさんは夜間、徘徊される傾向にあり、何度も居室から出てきて、探し物をしたり、家に帰ろうとしたりされました。
眠剤などで対応してもなかなか効果は見られず、あまり眠剤の量を増やすと夜間にふらつきが酷くなり、転倒をされたり、日中の活動性が低下されたりするなど悪影響もあり、なかなかうまく対応をすることができませんでした。
ある程度の眠剤は服用しており、歩行状態も低下している傾向でしたので、夜間の行動は転倒の危険性があり、職員も目を離すことはできませんでした。
センサーマットなどで転倒や転落への対応は行っており、大きな怪我はなく過ごされていましたが、職員は夜間にBさんの対応に追われるため、業務への負担がかなり大きい状態でした。
そのため、なんとか対策法がないものなのか苦心していました。

アロマテラピーの実践へ

ある時、カンファレンスで職員の一人が提案したのが、アロマテラピーでした。
アロマテラピーの資格を取り、その勉強をする中でアロマテラピーが認知症高齢者の周辺症状の改善に効果的な事例があるという話を聞いたとのことでした。
様々な対応をしてきても、なかなか効果が見られず、わらにもすがる思いのスタッフ達でしたので、実践するためにそれほど手間やコストもかからず、すぐに行えるアロマテラピーを試すことに反対する人はいませんでした。
早速、アロマディフューザーとラベンダーのエッセンシャルオイルを購入し、夜間にBさんの部屋で芳香浴を行うようにしました。

夜間の不眠回数が減少

以前は夜間に10回以上起きていたBさんはラベンダーオイルでの芳香浴を始めたあとからは、3回程度に減少していきました。
夜間、起きることはあるものの、回数が減少したことで睡眠時間が長くなり、日中の活動性も向上していきました。
例えばレクレーションの参加時間が増え、積極性が向上していきました。
それが適度な疲労をもたらし、さらに夜間の眠りに良い効果をもたらしていたのかもしれません。
Bさんの夜間起きる回数が減少したおかげで、スタッフがつきっきりで対応することもなくなり、スタッフの業務負担もかなり減少することができました。
それ以来、日中も活動性を高める効果のあるオイルを使用するなど、施設でのアロマテラピーを幅広く実践するようになりました。
誰にでも効果があるということはなかなか難しいかもしれませんが、今回のように夜間不眠の対応に苦慮したケースでは、気軽に実践することができるアロマテラピーを行ってみるのも、いいですよ。
例え効果が無かったとしても、副作用もありませんので。

[参考記事]
「認知症の人の不眠や睡眠障害にどう対応しているの?」

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