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認知症による昼夜逆転はお昼寝で予防(厚生労働省も推奨)

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●昼夜逆転からくる問題点

高齢者の方によくある問題点として「昼夜逆転」が挙げられることがあります。
これは高齢になると眠りが浅くなり、すぐに目覚めやすくなっている(中途覚醒)ことが原因です。
夜中に目覚め「用事をしなきゃ」とか「仕事に行かなきゃ」など活動的になり、結果的に夜はほとんど寝ていないが故に日中に眠たくなって寝てしまう…そして夜に寝ようとするけど日中に寝ているのでまたすぐに目覚めてしまう…この繰り返しによって起こることが多いです。
加えて認知症になると体内時計が作動しなくなり、時間の概念を失ってしまうケースもあるため、夜中であっても「仕事に行かないと」と思って、実際に家を出て行ってしまったりすることもあります。
昼夜逆転によって起こる問題点として一番大きいのはこの「夜中の活動」です。
家族が寝静まっている中、ひとりで家の中をゴソゴソと活動したり、夜中に知り合いに電話してみたり、ひどい時には家を出てしまって行方不明になったりする事もあります。
また、夜中の活動とまでは行かなくても、中途覚醒により何度も目が覚めてしまうことによって夜の眠りの質が悪くなり、そのしわ寄せが昼間にきて日中に寝てしまうこともあります。

●規則正しい生活に戻して昼夜逆転を解消

この昼夜逆転を解消するのに一番の方法は、日中の活動量を増やし、規則正しい生活リズムをキープすることです。
日中に家の用事や趣味活動などで充実した活動をすることによる適度な疲れから、夜にぐっすりと眠る事ができるようになります。
また日中にしっかりと日光を浴びることにより、体内時計を1日のサイクルに戻す効果もあります。
認知症によってそれらが難しい場合はデイサービスなどの通所施設や、可能であればカルチャースクールなどに通って活動するのも有効な方法です。
地域によっては社会福祉協議会や自治会などが主催する行事に参加するのもいいでしょう。
これらの社会資源を利用することによって、その人に関わる人が増え、コミュニケーションも増えていくので、認知症予防にも効果があります。
特に認知症の方が独居されている場合では、デイサービスやデイケアなどの通所施設では、朝、自宅までお迎えがあるので在宅確認もできます。
そして夕方の自宅までの送りまでは施設のプログラムに合わせて入浴や食事、レクリエーションなど適度な活動が提供されます。
そのためほとんどの方は帰宅後にちょうど良い疲れを覚え、夜はしっかりと眠ることができます。

●短時間の適度な昼寝は効果的

それでは日中はお昼寝もせずに活動し続けた方がいいのか?
それもまた少し違います。
「適度な昼寝」は午後の活動を活発にする効果があるとの事で厚生労働省からも推奨されています。
この「適度な昼寝」とは30分以内(高齢者の場合)の短時間の睡眠を言います。
それ以上長い時間昼寝をすると逆効果となります。
また可能であれば椅子などに座って寝る方が良いとも言われています。
布団に入って30分以上昼寝をしてしまうと、起きた時にボーっとして午後の活動が活発化しにくくなります。

●家族のサポートで安定した1日の生活サイクルを提供

昼寝の効果は厚生労働省も見解を出しておりまして、高齢者は30分程度の昼寝がいいとされていますが、若年者は10~15分程度で良いと言われています。
余談にはなりますが、厚生労働省の推奨では仕事の昼休みに10分程度の睡眠をとる事によってリフレッシュでき、午後からの仕事がはかどるとの事です。

これらの事を考えると「規則正しい生活」とは、朝起きて日中は適度な疲れを覚える程度に活動をして、夜にしっかり寝る。
その中で昼間には30分程度の昼寝をして体力を充電し、リフレッシュした状態で午後からの活動をする。
この毎日の繰り返しによって昼夜逆転を解消していくことができます。
そのためには昼夜逆転の問題を抱える認知症の方の家族やサポートする関係者は、定期的に行える活動を提供してあげるのが一番の近道です。
しかし家族が1日中いっしょにいてサポートをするのは難しいので、家族ばかりが抱えるのではなく、先ほど述べた通所施設や地域の行事などを上手く利用して、安定した生活のサイクルに戻してあげるのが昼夜逆転解消への近道となります。
デイサービスやデイケアなどの通所施設では昼寝時間を設定している施設があったり、適度な昼寝をサポートしている施設も多いので、そのような施設も利用する事によって家族も安心して自分たちの時間が作れるので、いろいろな施設を体験しながらその方に合った施設を探して利用するのも有効な選択肢となります。
決して家族だけが抱えるのではなく、社会資源や専門家に上手く頼って、ご家族みんなが喜ぶ環境を整えて、永く安心で健康な生活を送っていきたいものです。

[参考記事]
「認知症が原因で起こる夜間せん妄とは何か。どのような対応をすべきか」

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