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認知症の母が幻覚で見える少女と話していてゾッとしました

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今回の記事は家で認知症の母親を介護している40代の女性に書いていただきました。

…………………………..

母の言動がおかしいかも。
そう思ったのは2007年頃でした。
当時、私は結婚をして母と同じ市内に住んでいましたが、同居はしていませんでした。
父はすでに他界していましたので母は一人暮らしです。
その頃は週に1回ぐらいの割合で実家に帰って話し相手をしていて気付きました。
30分置きぐらいに同じ話を何度も繰り返したのです。
今までにない違和感を覚えましたが、日常のことで不自由なことはなさそうだし、太極拳や墨絵など習い事にも行っていたのであまり深くは考えていませんでした。

電話がかけられなくなっていた母

母は糖尿病、高血圧、C型肝炎、脳梗塞、白内障と持病がたくさんあります。
当然定期的な通院が必要です。
実家は交通の便が悪いため、病院に行く時は近所にいる親戚が通勤のついでに乗せて行ってくれて、受診が終わったと電話で連絡をもらってから私が迎えに行くようにしていました。
ところが、通院の日にいつもであればかかってきてもいい時間に電話が来なかったんです。
病院に行く日を間違えてしまったのかなと思い実家に電話をしてみると既に病院から帰って来ていて
「何度もかけたのに全然出ないんだから」
と、逆に怒られました。
私の家の固定電話機が故障して呼び出し音が鳴らなかったんだろうか?と疑問に思って自分の携帯から自宅の固定電話にかけて呼び出し音が鳴るのを確認してみましたが、故障ではありませんでした。
母の携帯電話には、私の自宅の番号も携帯の番号も登録してあるので、かける時に番号を押し間違うということはないのですが。
そんなことが数度あるうちに、母が携帯電話を使いこなせていないことに気が付きました。
母がかけていた『はず』の番号は着歴の一番上にあった従姉のものでした。
何も考えずに着信履歴の一番上にあった番号に電話をしていただけだったのです。

この時でさえ携帯の使い方をそもそも覚えていないんだ程度にしか考えていませんでした。

テレビの付け方や服薬も….

別なある日、
「テレビがつかなくなっちゃったの」
そう言うのでよく見てみると、壁のコンセントに差し込まれるはずの延長コードのプラグは同じ延長コードのコンセントに差し込まれ、くるりと輪を描いていました。
電気はどこからくるの?と笑うと、雷が怖くて抜いたからと言い訳をしていました。
認知症の方は病院に行ってもこのように正常だと取り繕う言動をするということを本で読んだことがありますが、まさしく母がそうでした。

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他にも、季節や日付や曜日が分からなくなっていたり、薬の管理が出来なかったりとかはあったのですが、私自身が母の認知症を認めたくないと思っていたせいで気にしないようにしていたのです。

しかし、母の認知症は間違いなく進行していたのです。
お盆に妹家族と私達夫婦は実家に泊まっていましたが、妹達が帰るのと同時に私たちも帰りました。
そして次の日の朝

「昨日泊まったの?」
と、電話がありました。
もちろん、私たちは昨日母の家に泊っているので、「昨日泊まったの?」なんて聞いてくるのは変だと思い、詳しく説明を求めると
「朝起きたら布団が部屋いっぱいに敷いてあったので、私が寝ている間に泊まって起きる前に帰ったのかと思って…」と言うのです。
なんだか様子が変だなと思い、急いで実家に行ってみました。
そうすると極めて普通で布団のことも笑いながら話すので心配することなかったかなと思ってしまったんですね。
これが2010年8月のことです。

その後、心配しつつも特に症状もなかった(ようにみえていました)ので夏の疲れもあったのかと思っていた矢先の11月。
深夜11時30分に自宅の電話が鳴りました。
普段そんな時間にかかってくる電話は間違い電話かもしくは緊急なものである可能性が高いのでどきっとしながら出てみると、実家の近くに住む従兄からでした。
「今、おばちゃん(母のこと)が、〇〇ちゃん(私)と妹(私の妹)を探しに来たんだけど」
と言ったので、絶句してしまいました。
悲しいような悔しいようななんとも言えない感情が頭の中を駆け巡りました。

病院で診察へ

その後にさずがに認知症の疑いが強いと判断して、医師の元に連れて行きました。
母を連れて行ったのは認知症の検査という名目ではなく、「いつもの内科の受診」と母には伝えて一緒に病院に行きました。
その時、母が自ら内科の担当医師に

「最近もの忘れがひどくて・・・」

と言った時には私の真意がバレたのかと思いましたが、真相は分かりません。
そして、同じ院内の神経内科にカルテを回してくれて、結果的にはかかりつけの病院内で受診が出来ました。
神経内科では、問診と長谷川式テスト、身体能力のチェック、脳のMRI検査をしてアルツハイマー型認知症と診断されました(関連記事「よく使用される認知症テストは2種類。長谷川式簡易知能評価スケールとMMSE」)。
その後、1年ほど経った頃、アルツハイマー型認知症からレビー小体型認知症に診断名が変わりました(参考記事「レビー小体型認知症ってどんな症状があるの?」)。
それは母に強い幻視、幻聴があったからです。
母が誰もいない階段を見上げて、ニコニコしながら誰かと会話をしている姿を見たことがあるのですが、最初それを見た時は背中がぞっとしました。
「誰と話しているの?」と聞くとランドセルを背負った小学生くらいの少女だと言うのです。
もしかしたら、私が小さいころの面影と話しているのだろうかと思ったら、その後は切なくなりました。

最近では認知症に関する情報も増えてきていて、受診は出来るだけ早い方がいいと言われますが、親の弱った姿を認めたくないという心理が働いて3年ほど待ってしまったことが少し心残りです。
早く分かればデイサービスに行って、認知症の進行を遅らせることができたかもしれません。

続きは「認知症の母は雪の日の徘徊でケガし、脳内に出血が」

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