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認知症の人の幻覚(幻聴)や錯覚にどう対応しているの?

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認知症の人には「幻視や幻聴という幻覚」と、「実際にあるものを違う形で認識する錯覚」がある事があります。
特に錯覚は多いです。

「訳が分からない事を言い始めた」という対応をしない為に必要な知識と経験談をお話します。

「認知症テストにも用いられる錯覚」

認知症の人は色々な物を錯覚するのですが、特に視覚に関して起こしやすいです。
錯覚は立体的に物を見る事が苦手な状態なのですが、この事を確認するために認知症テストでは、「描かれている物を模写して下さい」という設問があります(参考記事「よく使用される認知症テストは2種類。長谷川式簡易知能評価スケールとMMSE」)。
進行具合が進むに従って、段々と図形が異なり始め、次第に原型からかけ離れたものを描くようになり、ついには描かなくなります(この事を確認するため私は実際に物の模写を認知症の方にお願いすることがあります)

認知症テストに用いられるという事は、「錯覚を起こすのは脳機能的な問題で仕方がない」という見方をするべきです。
つまり、錯覚を起こしている認知症の人に対して錯覚を理由に責める・否定するというのは適切ではないということです。

ここで1つ気に掛けて頂きたい事があります。
対象物を立体で認識できないということは段差で足を踏み外したりする要因にもなり得るという事です。

転んで、足を骨折でもしたら、さらに認知症の症状が進行することにもなりますので、錯覚を起こしている認知症の人に対しては普段より気を払って危険に遭わないように注視してください。

「幻視と幻聴」

続いて幻覚ですが、私は幻視のある女性を見た事があります。
それは介護職員としてではなく、家族としての立場でした。
「そこに人が居るの見えないの?追い出して!!」と言うのですが、実際には誰も居ません。
当時はまだ介護職員ではなく、認知症の知識もありませんでしたから、また言い始めたと思い、「はいはい」とあからさまに面倒な返事をしていました。
今では、本当に申し訳なく思っていますが、後の祭りです。

皆様はこのようなことがないように、次のような対応をしてみて下さい。
〇幻視であれば追い払う真似をしたりし、その後に安心できるような声掛けをしてあげて下さい。

違う部屋に連れて行くなどで「場面を変える」のも良いでしょう。

〇幻聴も訴えとしてあるのであれば、否定せずに聞いてあげて下さい。
こちらも話しに合わせる対応をして、後から場面を変えると良いでしょう。

生々しい幻視と幻聴はレビー小体型認知症の特徴です(参考記事「レビー小体型認知症ってどんな症状があるの?」)。
脳幹に変性が発生し、感覚器が障害されるため、症状として幻覚が出るとされています。

幻覚も錯覚も認知症のせいであり、本人が一番つらいので、温かい対応をしてあげて下さい。

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