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介護保険の概要と介護保険で受けられるサービス

 

今回の記事では介護保険で受けられるサービスについて説明します。

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介護保険制度の概要

 現在の介護保険制度は要支援1、2と要介護1〜5の7つに分けられています。

 介護保険では、介護を必要とする高齢者の残存能力を落とさないように維持、もしくは残存能力の向上ができるよう支援計画を立てます。それに向けて介護福祉士やケアマネージャーなどの福祉職が中心に活動し、高齢者を社会全体で支えるため、2000(平成12年)年4月に開始されました。

利用できるサービス

(a)施設介護
 有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、認知症専門のグループホーム、介護老人保険施設、サービス付き高齢者住宅等での利用。

 特別養護老人ホームでは、地方自治体などの援助も受けることで、安く介護サービスを受ける事が可能となります。

 介護度(要介護度3〜5)の違いにより食事代金を含め約7〜10万円程の自己負担で1ケ月の利用が可能となります。そのため人気もあり、入所するためには数ヶ月〜1年待ちも増えています。要介護度3以上で入居することができます。

 介護老人保険施設(いわゆる老健)はリハビリをメインとした3ヶ月間程度の短期滞在型施設となります。医師が日中常駐し、看護師もいますが長期での滞在は困難となります。

 サービス付き高齢者住宅は、マンションの一室を介護型に改造し、必要な時に訪問介護が受けられる高齢者住宅となります。食堂やカフェもあり、1番自由度は高いですが、経済的負担は介護保険を利用しても、毎月30万円以上は必要となります。

(b)施設に通う介護
 デイサービス(通所介護施設、通所リハビリ)や
短期間の宿泊ができるショートステイ、通所と宿泊が出来る小規模多機能型施設。

 通所サービスは、日帰りのサービスで家までの送迎があり、昼食を食べ、みんなで出かけたりゲームをしたり、自分の趣味ができる所もあります。介護スタッフのサポートにより入浴サービスも受ける事もできます。

(C)訪問介護
 在宅で介護保険を利用する場合、主に訪問介護等のサービスの利用で、生活援助(掃除、買い物や食事の準備)、入浴介助や排泄介助、外出介助を介護福祉士や看護師からサポートを受けることが可能です。

 訪問入浴の利用時、家の浴槽に入れないなどの諸問題があったとしても、介護スタッフと看護師が訪問し、ポータブルの浴槽を組み立て、安全に入浴介助を受けることも可能です。

 1回の訪問で数千円必要となる場合もありますが、介護保険を利用することで1割負担となり、数百円でサービスを受けることも可能です。(但し、65歳以上で合計所得額が160万円以上の方は2割負担)

 また、福祉用具のレンタル、訪問看護、訪問リハビリ、夜間対応型訪問介護なども近年増えてきました。

介護保険の単位数

 介護保険では、介護度によって単位数という数字で分類されます(この点数も改定により変わっていきます)。例えば要介護度3で26931単位まで使うことができます。

 例を挙げると訪問介護1回の利用で排せつ介助などの身体介護を20分以上30分未満受けると245単位かかります。他にも訪問入浴をする場合には1234単位、訪問リハビリをする場合には302単位かかるなど計算していきます。月に使用した単位数=金額となり、そこから1割もしくは2割が毎月支払う金額となっています。

要支援1   5,003単位
要支援2  10,473単位
要介護1  16,692単位
要介護2  19,616単位
要介護3  26,931単位
要介護4  30,806単位
要介護5  36,065単位

〇身体介護が中心である場合
(1)所要時間20分未満
単位数165

(2)所要時間20分以上30分未満
単位数245

(3)所要時間30分以上1時間未満
単位数388

(4)所要時間1時間以上
単位数564

〇生活援助が中心である場合
(1)所要時間20分以上45分未満
単位数183

(2)所要時間45分以上
単位数225

 毎月決まった単位数の中で訪問介護、訪問入浴、看護などを決めなくてはなりません。また、都道府県、夜間や深夜の違いによって、単位数も多少の変化が生じます。単位数をオーバーしてしまった場合には、オーバー分は10割自己負担となります。

まとめ

 私が経験してきた中で介護を受ける利用者が、より良いサービスをうけるためには、ケアマネジャー選びが1番重要になるかと思います。経験豊富で、周囲の医療機関にも精通したケアマネージャーを選ばれることをお勧めします。

[参考記事]

「介護老人保健施設の入所基準と認知症介護での役割」

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