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デイサービスにおける介護福祉士の一日

 

 私は様々な介護施設に勤めた経験がありますが、デイサービスを例に介護福祉士の一日の流れをお話します。介護福祉士は経験3年以上且つ特定の研修を修了すると受験資格を得られる国家資格です。私が介護福祉士を取った時には研修は無かったので、3年の実務経験で受験しました。

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デイサービスでの介護福祉士の仕事

 私が勤めていたデイサービスでは利用者の受け入れが8時半頃からでしたので出勤は8時でした。デイサービスでは事業所が送迎を行なっていないと介護報酬が減額される為、勿論送迎も行なっていました。送迎はその日によってドライバーが異なり、私が行くときもありましたし、残っていて受け入れ準備をする事もありました。

 送迎に行く場合、受け入れ人数にもよりますが、数回、利用者を事業所に連れてきては再び他の利用者を迎えに出るという事もあります。一日の平均利用者数は30名位でした。

 送迎に行っていない時は、利用者の受け入れ準備から始まります。入浴の湯張りや篭やタオル等の準備です。入浴の準備をしている内に利用者が到着します。

 建物内に入ると、まずテーブルの椅子に座ってもらいます。デイサービスでは利用者を預かっている時間、看護師が1名以上居なければならない決まりがあります。看護師が居るので到着後の体温や血圧の測定は看護師がしてくれたので介護職員はしていませんでした。

 では、利用者の到着後介護職員が何をしていたかと言うと、お茶を配っていました。この後からが介護職員の本番で、お茶を配り終えた後、入浴担当の場合は、入浴介助に入ります。私が勤めていたデイサービスでは、大浴場になっていて常時3人位が入浴している状態でした。

 入浴では一人の介護職員が全てを行なうわけではなく、役割分担がされていました。利用者を脱衣場まで連れてくる担当、そして入浴介助を行なう担当です。入浴介助の介護職員は脱衣場内と浴場内で介助を行ないます。

 入浴担当ではない職員は、あがってきた利用者を脱衣場に迎えに行き、ドライヤーで髪を乾かしたり、朝一のお茶とは別にコーヒーやココア等の嗜好性飲料を数種類の中から選んでもらい提供します。そうこうしている内に昼食時間が近づいてきます。

 午前中で入浴を済ませ、午後からはレクリエーションの時間を確保する為に、ある程度効率良く入浴業務を回さないといけません。

 昼食時間が近づいてきたら、食事前に嚥下・口腔体操を行ないます。嚥下・口腔体操は唾液の分泌腺を刺激したり、飲み込む力を強くするためです。

 そして、昼食の時間になりますが、デイサービスで食事を作っていたわけではなく、厨房専門の別の施設で食事を作っていました。介護職が厨房まで昼食を取りに行き、一人一人に配膳します。

 他所のデイサービスではどうか分かりませんが、私が勤めていたデイサービスでは自力摂食される人が殆どで見守り程度でした。3大介護の一つである食事介助がほぼ無かったという事です。

 昼食が大体済んでくると、下膳をする介護職員、利用者の口腔ケアをする介護職員、まだ食事をしている人の見守り要員として残る介護職員に分かれます。その後、順番に排泄介助を行います。

 そして、昼からの業務になりますが、昼食を摂って一息ついてもらった後、午後からはレクリエーションを始めます。レクリエーションの内容は健康の為の体操やゲームなどです。具体的には下肢・上腕を動かす等の車椅子に座っている人でも行なう事が可能な内容の体操です。ゲームはボーリング・カルタ・しりとり・平仮名ゲーム(カードで50音図を並べるなどです。

 そうこうしている内に、15時半位になってくるので、帰る用意をして、家まで送っていきます。帰りの送迎担当ではない時は、掃除や消毒などをしたり、利用者の様子や発言などを記録していました。

 以上が私の勤めていたデイサービスにおける介護福祉士の一日の流れです。

[参考記事]
「デイサービスのキャンセルによって事業者が被る損失」

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