暴言を連発していた認知症高齢者の症状が収まった対応策
私の勤めていた老人ホームに入居されていたAさん(当時80代、女性)のエピソードです。 この方は元々関西の裕福な家庭に育ち、夫は大学の教授、ご本人は非常に聡明で人格温厚、物腰も柔らかで、良妻賢母を絵に描いたような人物という評判があったそうです。 しかし、夫に先立たれ、80歳を過ぎたあたりから突如人格が...
私の勤めていた老人ホームに入居されていたAさん(当時80代、女性)のエピソードです。 この方は元々関西の裕福な家庭に育ち、夫は大学の教授、ご本人は非常に聡明で人格温厚、物腰も柔らかで、良妻賢母を絵に描いたような人物という評判があったそうです。 しかし、夫に先立たれ、80歳を過ぎたあたりから突如人格が...
若い頃は証券マンとして会社で高い地位となっていた男性のMさんは会社を退職後、特に何をするでもなく日々を過ごしていました。 ですがだんだんと物忘れがひどくなり、次第に近所の方に何度も同じ挨拶や会話をするようになり、家族が受診をさせるとアルツハイマー型認知症と診断。 すでに認知症はかなり進行しており、物...
特別養護老人ホームに入所中のTさん(80歳前半女性)は、認知症の診断を受けているものの、症状は比較的軽く社交性もあり、笑顔もよく見られる方でした。車いすを使用して日中は過ごし、自走にて移動されるなど、運動にも積極的です。 職員との信頼関係もあり、デイルームでの洗濯物やおしぼりを畳むことを手伝ってくれた...
暴力行為のあるTさん(62歳 女性)は、産まれた時から体に障害がありました。両親は、障害があったTさんよりも2歳年下の妹を可愛がり、5歳頃からTさんは救護施設に入り、両親はあまり面会には来ないという複雑な家族環境で育ちました。 以前は、体に障害があっただけでしたので、救護施設から作業所に通うなどしてお...
認知症には様々な症状がありますが、今回はその中から暴言を取り上げます。私が介護の仕事をする中で体験した症状例、解決方法について紹介します。 介護者の支援を強く拒否する Aさんは脳血管障害の影響で認知症(脳血管性認知症)になり、記憶力や理解力の低下が見られていました(参考記事「脳血管性認知症ってどんな症...