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認知症は遺伝するの?

 

 親や兄弟が認知症だと「もしかして自分も認知症になるのではないか?」と不安に思いますが、遺伝が疑われている認知症として「家族性アルツハイマー型認知症」があります。現時点で数種類の遺伝子が特定されていて、その遺伝子の変異が原因だとされています。家族性アルツハイマー型認知症は通常のアルツハイマー型認知症と比べて、40~50代の若い年齢(中には20代や30代も)で発症し、進行する速度も早いのが特徴です。

 脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血、糖尿病や高血圧の多い家系には発症のリスクが高いと言われています。高血圧の場合、本態性高血圧症という遺伝性の高血圧もありますが、ほとんどが生活習慣が関わっています。糖尿病も原因となる遺伝子が数種類特定されていますが、これも生活習慣が引き金になり糖尿病になるケースが多いです。ですので、特に以上の病気の多い家系の人はバランスのとれた食事、質の良い睡眠、適度な運動などに気を付けて、脳血管性認知症の元になる脳の病気を防ぐことが大切です。

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家族性アルツハイマー型認知症の検査方法

 家族性アルツハイマー型認知症を見つけるためにはDNA検査を行います。家族性アルツハイマー型認知症は原因遺伝子が解っているものもあるのでDNA検査が有効なのです。この検査を実施している病院は神戸大学医学部附属病院ですが、健康保険が使えないため全額自己負担です(6万円ほどかかります)。

 また、この病院ではまだ発症していない段階で遺伝子検査を行なうことはしないそうです。あくまで、画像診断などを行なってアルツハイマー型認知症であると疑われる段階で本人の希望があれば行なうという方針です。

[参考記事]
「認知症検査の血液検査と遺伝子検査についての解説」

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