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認知症状を改善する方法[不潔行為編]

 

 認知症を発症しますと中核症状に関しては改善することは難しいです。しかし、周辺症状に関しては改善することができます。中核症状や周辺症状に関しては以下の記事を参考にしてください。

「認知症の中核症状って一体どんな症状なの?」
「認知症の周辺症状ってどんな症状なの?」

 ある認知症の方を実例に挙げて、周辺症状である「不潔行為」を改善させる方法についてお話していきます。

 不潔行為とは
〇初期の頃は汚れてしまった下着を隠す
〇症状が悪化してくると、便を触ってしまう。その便を物に擦りつける。
などの行為です。

 不潔行為は介助者に迷惑をかけようと思ってやっているわけではなく、お漏らししたことを知られたくない為だったり、オムツの中が気持ち悪いから便を外に出している行為ですので、そのことで怒らないことが大切です。

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不潔行為の改善例

 Aさんは70代男性でアルツハイマー型認知症を発症しています。Aさんはトイレ以外の場所で排泄する行動やオムツに手を入れて便を触ってしまう不潔行為を行います。介助する家族はトイレ以外の場所で排泄することにイライラする上に、後片付けをすることも負担になっていました。Aさんにいくらトイレの場所を説明しても理解してもらえず、怒ったり注意するとさらに症状が悪化しました。

 では、Aさんの介助者はこれらの行為に対してどのように対処したのか。介助者はAさんの徘徊が始まるとそれがトイレに行きたい合図であると分かったので、その瞬間を捉えてトイレに誘導するようにしました。このように何かしらのサインを発しているケースもありますので、しっかり行動を観察して、不潔行為をする前に止めることが大切です。

 Aさんのように決まったサインが無い場合はどうすればいいのか。対処法として2つ紹介します。

〇いつ排泄が起きるかを記録として残しておくと大よその予想が付くようになります。さらには食事量と水分量も一緒に記録しておくとさらにいいです。

〇記録することが面倒でやりたくない場合には食事をした後などの決まった時間にトイレに連れて行ってあげる。

 認知症の方に言い聞かせて理解してもらうことは難しいですが、このようにうまく誘導することで不安やストレスを減少し、それが症状の改善へと繋がっていくのです。

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