介護拒否が強い認知症の人への対応は「ついで」を装う雰囲気作りが大事
認知症のSさん(80代女性)は、とても喜怒哀楽の激しい人です。認知症がかなり進行しており、5分前の出来事もすぐに忘れてしまい、同じ質問を繰り返すことがたびたびあります。 Sさんはご主人に早くに先立たれ、女手ひとつでお子さんを育て上げてこられた非常に気骨のある女性。そのため、人に世話を焼かれる事を嫌い、...
認知症のSさん(80代女性)は、とても喜怒哀楽の激しい人です。認知症がかなり進行しており、5分前の出来事もすぐに忘れてしまい、同じ質問を繰り返すことがたびたびあります。 Sさんはご主人に早くに先立たれ、女手ひとつでお子さんを育て上げてこられた非常に気骨のある女性。そのため、人に世話を焼かれる事を嫌い、...
Tさんは奥さんと自宅で二人暮らしをしていましたが、物忘れがひどくなってきていた為、認知症外来に受診すると、アルツハイマー型認知症と診断されました。 奥さんがTさんの面倒を見ながらなんとか自宅で生活をしていましたが、認知症の症状が進んでいるのか、だんだんと奥さんに強く怒るようになってしまいました。 理...
Fさん(76才 女性)は、軽度のアルツハイマー型認知症と躁うつ病を抱えています。娘さん夫婦と暮らしていましたが、隣の家の庭でお札を燃やしたり、生ゴミを家の周りに撒き散らしたりして、近所の方々にも迷惑をかけてしまい、娘さんも対応できないとのことで、2年前に認知症グループホームに入居となりました。 入居後...
ミツさん(90歳)の悩みは、「見知らぬ人」が常に周りにいることです。それは介護者であったり、老人ホームの他の入所者だったり、面会のご家族であるのですが、長く一緒にいても、その人をすぐに忘れてしまうので、常に見知らぬ人になります。 認知症により、身内の顔すら分からなくなっているのは悲しいことですが、ミツ...
これは在宅介護の現場の話です。Aさん(70代女性)は、介護拒否が酷く、施設もなかなか受け入れ先がなかったようです。そこで、在宅でヘルパーを1日に数回使いながら独居で過ごされることになりました。片麻痺もあり思うように体を動かすことができませんが、健側(麻痺が無い側)を上手に使い、居室内は座位での移動は可能...
介護実習で出会ったMさんは、特別養護老人ホームに入所している70代の女性です。私が実習で会った際は自立歩行が可能で、片耳が難聴でしたが、人と喋るのが好きで明るい方でした。他利用者とも仲がよく、輪に入りにくい人には積極的に声をかけるなどの様子がみられました。 血管性認知症で人の名前を覚えるのが苦手でした...
今回の記事は介護施設に勤めている30代男性に書いていただきました。 ………………………………. 【1.背景】 90代の女性の方で、アルツハイマー型認知症を発症し...