認知症による帰宅願望の原因が便秘だった事例
「そろそろ家に帰ります」「やることがあるから」と言って何度もデイサービスの席を立たれ家に帰ろうとされる80代の男性Aさん。 Aさんはアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症とは見当識障害や記憶障害を主症状とした認知症疾患の1つ。異常なタンパク質が脳内に蓄積されてしまうことが原因で、程度の差は...
「そろそろ家に帰ります」「やることがあるから」と言って何度もデイサービスの席を立たれ家に帰ろうとされる80代の男性Aさん。 Aさんはアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症とは見当識障害や記憶障害を主症状とした認知症疾患の1つ。異常なタンパク質が脳内に蓄積されてしまうことが原因で、程度の差は...
揺れ動く介護保険法 5年前に法人を立ち上げ、デイサービスの運営を始めました。当初は「比較的手軽に開業できる」理由から、定員10名以下のデイサービスを立ち上げる事業者が多く、また異業種からの参入も大変多かったと記憶しています。 私自身はそれまで約10年ほど高齢者介護の世界を経験し、自分にとっての理想の通...
短期入所生活介護施設(ショートステイ)を定期的にご利用されている80代女性のSさんのお話しをします。若い頃は自営業で卸問屋と小売業を営まれていました。そのため、非常にお話好きで、愛想よくニコニコしており、物腰も非常に穏やかな方です。 ただ、Sさんには物盗られ妄想と非常に強い心配症がありました。いつもお...
介護施設で問題老人といわれ続けたYさんの実例 認知症にはいくつかの種類分けがありますが、その中でも脳血管性認知症による暴力行為、セクハラ行為などで複数の介護施設で問題老人とされ、たらい回しになっていたYさん(男性)の実例です。 Yさんは私が出会った当時は67歳で、勤務していたデイサービスではとても若く...
この記事は家で母親を介護している40代の男性に書いていただきました。 …………. 家で認知症の母親の介護をしています。ここ最近のことなのですが、徐々に日常生活を送るうえで自分でできないことが出てきました。 その中の一つが上手く服を着ることができなくなった...
Aさん(90歳・男性)は、家の近くのコンビニで脱水症状のところを発見され、入院していましたが、身寄りが無く、軽度の認知症で家事等が出来なくなっていることから特別養護老人ホームに入所の運びとなりました。 初めは穏やかな表情で職員が声をかけると「よろしく」と言ってくれたり、食事を提供したら自分で全て食べ、...
アルツハイマー型認知症のUさんは70代後半の女性で、普段はデイサービスを週3回、そして時折ショートステイを利用しています。 Uさんは笑顔でいることが多いのですが、見当識障害が強く、帰宅願望がとても強い方でした。足腰も弱く、歩行時にはふらつきも見られたため、移動の際は付き添い歩行が必要でした。 しかし...
<認知症の方の不安感を感じ取る> 認知症の症状を悪化させない為には、薬や専門家によるリハビリなどのケアも大事ですが、日々の接し方によっても大きく変わってきます。 認知症の方は不安感が強くなると、その症状がさらに悪化する傾向にあります。施設に入居して今までとは環境が大きく変わったり、介護者の印象が悪かっ...
近年、認知症高齢者に対するアロマテラピーの様々効果が注目されています。その理由として、アロマテラピーの特徴である「におい」の作用が挙げられます。 五感の中でも、嗅覚以外のものは大脳で認識されます。しかし、嗅覚は大脳ではなく、大脳辺縁系に伝わります。この違いは大きく、大脳により人間は物事を考えることにな...
認知症介護を行う場合は、施設でも在宅でもバリアフリーのための住宅改修を行うことが必要なケースも多いです。しかし、個人の心身状況に合わせて適切な住宅改修を行うためには、様々な職種の情報を集めていく必要があります。 今回は、適切な住宅改修で認知症の周辺症状が改善した事例について紹介します(参考記事「認知症...