認知症の人に対する否定的な言葉が暴力に繋がってしまった事例
この記事では認知症の人に対する否定的な言葉が暴力に繋がってしまった事例をお話します。 テレビドラマなどではよく殴り合いのけんかをするシーンを目にします。私たちはそれは本当の事ではなく「作り物」を見ていると理解できますが、果たして認知症の方は素直に作り物だと受け入れることが出来るのでしょうか。 Aさんに...
この記事では認知症の人に対する否定的な言葉が暴力に繋がってしまった事例をお話します。 テレビドラマなどではよく殴り合いのけんかをするシーンを目にします。私たちはそれは本当の事ではなく「作り物」を見ていると理解できますが、果たして認知症の方は素直に作り物だと受け入れることが出来るのでしょうか。 Aさんに...
暴力行為が始まるきっかけ 認知症のHさん(80代男性)は有料老人ホームに入居されました。入居後すぐは認知症の症状もなく、平穏に過ごされていました。 入居して2ヶ月後に検査のため入院することとなり、3週間ほどで帰宅されました。しかし、病院で入院している間にADLの低下と認知症が進行しており、まるで別人の...
Cさん(70代男性)は一人暮らしをされていましたが、最近認知症の中核症状である記憶障害や判断力の低下が見られ、近所の方とトラブルになったり、お風呂に入る方法なども理解が出来なくなってしまいました。 1人で暮らしていくのは難しいだろうとの事で、グループホームに入居されました。 入居当時から暴力行為が見ら...
この記事では昼夜問わず叫び続ける認知症への方の有料老人ホームでの対応事例を紹介いたします。 Tさん(88)はアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。実家が農家で幼い頃から農作業を手伝っていた為、円背(背中が曲がること)が強くほぼ90度曲がってしまっていました。「日本のおばあちゃん」と言う言葉がよく...
Sさん(62才女性)は、30代で躁うつ病を発症し、50代で脳梗塞を患い、現在は脳血管型認知症となりました。左半身麻痺のあり、歩行は困難で、車椅子を使用しています。 こういう状態でSさんは、デイサービスの利用を開始しました。躁うつ病ということと、他の利用者さんとは年齢が離れているということもあり、Sさんは、なかな...
介護施設の現場において、よく介護職員による利用者への暴力がニュースになりますが、実は利用者側から介護職員への暴力や暴言も意外に多いのです。介護職員は、着替えや入浴、体の清拭など、利用者の体に直接触れることが多いので、その際に暴力をふるわれて、ケガを負ってしまうこともあります。 また、骨が脆くなった高齢...
特別養護老人ホームに入所されているAさん(80代男性)は認知症ではありますが比較的軽度であり、自分でご飯は食べれますし、トイレも誘導さえすれば自分で出来ます。 そんなAさんですが趣味は40代の頃から始めていた新聞の切り抜きです。ハサミを持ち毎朝新聞を受け取るとスクラップブックに張り付けていきます。30...
アルツハイマー型認知症の70代のF様(男性)は、軽度の認知症を患っています。F様は昔、大手企業の管理職としての経歴を持ち、服装、挨拶、気配り等しっかりされた方です。お住まいは息子夫婦と奥様との2世帯同居暮らしです。 施設利用前の体験時は、特別、認知症の症状もなく、多くの方と会話を楽しみながら、職員の指示を受けて...
特別養護老人ホームに入所中のTさん(80歳前半女性)は、認知症の診断を受けているものの、症状は比較的軽く社交性もあり、笑顔もよく見られる方でした。車いすを使用して日中は過ごし、自走にて移動されるなど、運動にも積極的です。 職員との信頼関係もあり、デイルームでの洗濯物やおしぼりを畳むことを手伝ってくれた...
暴力行為のあるTさん(62歳 女性)は、産まれた時から体に障害がありました。両親は、障害があったTさんよりも2歳年下の妹を可愛がり、5歳頃からTさんは救護施設に入り、両親はあまり面会には来ないという複雑な家族環境で育ちました。 以前は、体に障害があっただけでしたので、救護施設から作業所に通うなどしてお...