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暴力を振るう認知症の人への対応は雑談力が決め手

 

 Cさん(70代男性)は一人暮らしをされていましたが、最近認知症の中核症状である記憶障害や判断力の低下が見られ、近所の方とトラブルになったり、お風呂に入る方法なども理解が出来なくなってしまいました。

 1人で暮らしていくのは難しいだろうとの事で、グループホームに入居されました。

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入居当時から暴力行為が見られてしまう

 入居の際はトラブルなく入居されましたが、外に出ることを止めるなど行動に制限をかけられると大声で怒鳴り、暴力をふるおうとする行為が度々見られていました。

 また、食事時や入浴などをこちらから促し、Cさんが拒否をする事があれば、職員は何とか食事を食べるように、お風呂に入ってもらうように何度か声をかけますが、そうすると途端に不機嫌になり、殴りかかろうとしていました。

 特に入浴に関しては、「どうやって入浴するのか」という手順を忘れてしまっている為、強く拒否をします。脱衣室に職員と行っても、どうすればいいのかわからず、だんだんとイライラされてしまいます。

 家族と相談しても独身であった為兄弟しかおらず、なかなか最近の生活を知らないようで、解決の糸口が見つかりませんでした。

状況は徐々に悪化

 職員も暴力を振るわれる事が怖かった為、徐々にCさんの言った通りの対応になってきてしまい、どんどん孤立するようになってしまいました。

 精神的な状況も踏まえ、かかりつけ医に相談してお薬で興奮を抑えるような物を処方してもらう事を検討しましたが、薬によってはボーっとしてしまう事や、傾眠がちになってしまい、ADLの低下に繋がる事あります。

 その為薬にも頼らず対応していく事は決まりました。ただ、対応方法については具体的な方法が思いつかずにいました。

しっかり会話する事や、ある程度ほっとく事が大事

 このような場合には、どういった対応をとるのがいいのでしょうか。

 職員にとって、利用者から暴力を振るわれるのはとても怖い事です。特にCさんのような男性であれば、女性の職員はそこで働くのも嫌になってしまうでしょう。

 暴力行為を行なう利用者に対して一番大事なのは、ある程度放っておく事と、しっかりコミュニケーションをとる事が大事です。矛盾しているようですが、この対応が重要です。

 まずは放っておく事についてですが、利用者の方が怒って暴力を振ろうとしている時に、しっかり話してわかってもらおうとしても無駄です。

 冷たいように聞こえるかもしれませんが、この対応が一番良いのです。Cさんは記憶障害もあるので、落ち着いた頃に再度話をして、タイミングが合えば食堂に誘導したり、入浴にお連れしました。

 そしてその対応について、ご家族や親族に状況を報告して理解してもらいます。ご家族が状況を知らず、(きちんと入浴していない・食堂まで連れて行ってもらっていない)と思ってしまえばクレームに繋がってしまうからです。

 次にコミュニケーションですが、どれだけ怒ったり暴力を振ろうとしても、そこはプロの介護士ですから、無視をするような事は絶対いけません。コミュニケーションをとらなければ、Cさんはだんだん孤立していき、そのうち居室からも出なくなってしまうでしょう。

 ですので、業務とは関係ない話(雑談)なんかを1日5分でもいいので行ないました。時間が経つにつれてCさんは職員と雑談する事が増え、少しずつ警戒せずにお話をするようになってきました。

 すると以外な一面や趣味などを聞くとが出来て、食堂や浴室に誘導する良いきっかけが生まれました。雑談の中から趣味が釣りである事がわかり、釣りの話になると機嫌が良くなりました。そのお陰で入浴も時々ですが入るようになりました。

[参考記事]
「暴力行為をする認知症の人への対応事例。声掛けで改善」 

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