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転倒による寝たきりから認知症になるのを防ぐために注意するポイント

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「お年寄りは骨折して動けなくなったら、認知症が進む」と聞いたことがありませんか。
以前、「認知症の予防に運動は効果があるのか」の記事で以下のように書きましたが、「動く」ということと脳の機能は相関関係があります。


カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究によると1週間に2回、各1時間の運動を半年間行ったところ、軽度認知症患者の脳の海馬の容積が増えたという研究を発表しています。

逆に、体を動かさないと脳の機能も衰えますので、寝たきりの人が認知症になりやすいというのも納得できます。
転倒して骨折し入院することになったケースを考えた時に、骨折ですので一日中、ベッドで寝ていなければいけないですが、そうすると活動量が低下し、認知症が進行することもあります。
私が勤めている施設でも病気によりいったん施設から病院に移って入院した後に再び戻ってきた入居者がいました。
そうしたところ、以前軽かった認知症の症状が重くなっていたと言うケースがありました。
筋肉量が落ちたことで活動量も落ち、以前自分で出来ていたことも出来なくなっていました。
それに伴い、記憶力も落ち、同じことを何回も言うようになりました。

寝たきりを原因とする認知症にならないためには転倒しないことが一番ですが、転ばないようにするためにはどうしたらいいのかを説明していきます。

転倒予防が重要

内閣府が出した「平成27年度高齢者白書」を見てみると、介護が必要となる理由の第2位が認知症、第4位が転倒による骨折という結果になっていました。
特に転倒による骨折は近年増えており、高齢者が寝たきりになってしまう原因の1つにもなっていることから、転倒予防という観点は、介護を行う上でとても大切だと言えるでしょう。

認知症と転倒の関係

認知症と転倒の関係についてお伝えします。
まずは病気の側面から考えてみましょう。
認知症がなぜ起こるのかと言えば、認知症の基礎疾患となるのは脳の病変です。
例えば、脳血管性認知症では、手足に麻痺の症状が起こることがあります。
また、認知症の処方薬の中には、意識がボーっとしてしまう、逆に攻撃性(興奮)が強くなるという副作用が出る薬もあります。
こうしたことで転倒するケースもありますので、注意が必要です。

転倒を予防するために注意するポイント

では、転倒を予防するために、どうしたら良いのでしょうか。
ここでは3つの側面を考えてみましょう。
[1つ目]
身体機能の改善させる(特に筋肉を付けること)。
高齢者の転倒防止には身体の柔軟性と筋力の維持が重要だと言われています。
特に足首が硬くなっていると転倒しやすいという報告もあり、足首の筋肉を中心にストレッチをすることをお勧めしています。

[2つ目]
認知症による注意力低下を防ぐ。
認知症になると、どこをどう注意したら良いか分からないということがあります。
また、1つのことに集中してしまうと他の事に集中できず、「トイレに行こうとしたら段差に気付かず転んでしまった」なんてことは良くある話です。
このようなケースでは、注意力を付けるトレーニングを行うことで転倒予防することが大切です。
簡単にできる方法は、間違い探しなどのドリルなどが良いかもしれません。

[3つ目]
生活環境を整えるという視点。
実は、この生活環境を整えることが、転倒予防には最も重要と言われています。
自宅での転倒場所で意外と多いのが、何かにつまずいて転んだというケース。
どこがつまずきやすいのか。
多くの人はサッシの段差や玄関の上がり框などを想像するかもしれませんが、意外に多いのが絨毯(じゅうたん)や玄関マットなどの縁に足が引っかかるというもの。
一見、段差とは言えない位に小さな段差につまずくケースが意外と多いということを覚えておいて下さい。
また、廊下やトイレなど歩いたり、立って作業をする場所に手すりを設置するのも良い方法です。
どこに、どんな手すりを設置したら良いのかは専門家の意見を仰ぐと良いでしょう。

今回お伝えしたことを参考に、転倒予防について家族でもう一度話し合って下さい。

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