入浴介助拒否、排泄介助拒否がある認知症の女性のための対応(実例)
介護実習で出会ったMさんは、特別養護老人ホームに入所している70代の女性です。私が実習で会った際は自立歩行が可能で、片耳が難聴でしたが、人と喋るのが好きで明るい方でした。他利用者とも仲がよく、輪に入りにくい人には積極的に声をかけるなどの様子がみられました。 血管性認知症で人の名前を覚えるのが苦手でした...
介護実習で出会ったMさんは、特別養護老人ホームに入所している70代の女性です。私が実習で会った際は自立歩行が可能で、片耳が難聴でしたが、人と喋るのが好きで明るい方でした。他利用者とも仲がよく、輪に入りにくい人には積極的に声をかけるなどの様子がみられました。 血管性認知症で人の名前を覚えるのが苦手でした...
知り合いのMさんは70代の女性でアルツハイマー型認知症と判定されたばかりでした。Mさんは自立歩行が可能で身体的な介護は必要なく、息子と孫の3人で暮らしていました。料理や買い物、金銭管理も問題なくできていました。 ある日、Mさんが一人で在宅している際に孫を名乗る人物から電話がありました。 その内容は 「...
在宅介護、施設介護に関わらず、認知症高齢者の徘徊が大きな課題となっていることが少なくありません。平成28年6月に行われた警視庁の発表によりますと、認知症または認知症が疑われる人の年間の行方不明者数が3年連続で1万人を超えている状況とのことです。 認知症高齢者は見当識障害のため、夜間や日中の区別がついて...
養護老人ホームに入居していたSさんは80代後半の女性です。アルツハイマー型認知症で、要介護度5です。普段は車椅子に乗っていますが自走はしません。非常に穏やかな方で、怒ったりすることもなく、いつもニコニコと笑っています。 しかし、認知症が進行しており、同じ話を何回も繰り返します。一語一句違わず、何回も同...
養護老人ホームに入居しているAさんは70代、女性。アルツハイマー型認知症と診断されていました。歩行や排泄、食事は自立しています。もともとの性格は自分のことを積極的に話すような方ではなく、普段は穏やかで不満や愚痴などは漏らさない方でした。 しかし、不満を無視できるわけではなく、不満を自分の中で溜めやすく...
非薬物療法は認知機能を改善したり、BPSDの出現を減少させたりといった効果があるとされています。その手法は数多く知られており、それぞれに特徴があります。そこで代表的な手法を紹介していきたいと思います。 リアリティ・オリエンテーション(RO) リアリティ・オリエンテーションとは現実見当識訓練とも言われて...
認知症のリハビリテーションとは? リハビリテーションは大きく分けて2つの意味があります。1つは心身の障害を改善するための治療という狭い意味でのリハビリテーションです。 もう1つは病気などで失われた人として当たり前の尊厳や権利を回復して生活を再建するという広い意味でのリハビリテーションです。認知症のリハビリテーション...
Aさん(75歳男性)は、過去に事件に巻き込まれたときの精神的ショックで統合失調症となりました。その事件というのは、車で10分ほどの地域に住んでいる息子夫婦が逆恨みによる事件に巻き込まれ、息子の妻が殺害されたのです(大きすぎる内容のため個人ファイルには記録としては残していません。奥様から直接お聞きしました...
私がデイサービス相談員をしていたときの体験談です。夫婦二人暮らしで、夫がアルツハイマーの診断を受け、ずっと自宅で介護してきたが、 「もう限界なので助けてほしい」 「診断を受けてから4年間のうちに症状が進み、手を付けられなくなってきて、私独力での介護がもう限界に達している」 「せめて日中デイサービスに出てくれれば・・・...
今回は特別養護老人ホームに入居されているMさんの帰宅願望が軽減された事例についてお話します。入居をする際のMさんは要介護度3で、認知症の度合いとしては特に短期記憶がすごく弱い状態でした。1分前に言ったこと、行ったことを既に忘れており、同じことを何度も繰り返そうとします(少し前に飲んだ薬のことを忘れており、再度要求する...