レビー小体型認知症の方が見ている幻視の世界。首つり幻視など
以前に訪問介護で入らせていただいていたAさんは、大変温和で愛らしい風情の80代女性です。 ご自宅も立派で、在宅介護にも熱心に取り組まれるお子さんと同居されており、週に2回のデイサービスの他に、ご家族のレスパイト(休息)のために月に1−2回のショートスティも組み込まれていました。 デイサービスの送り出...
以前に訪問介護で入らせていただいていたAさんは、大変温和で愛らしい風情の80代女性です。 ご自宅も立派で、在宅介護にも熱心に取り組まれるお子さんと同居されており、週に2回のデイサービスの他に、ご家族のレスパイト(休息)のために月に1−2回のショートスティも組み込まれていました。 デイサービスの送り出...
施設でも、自宅で介護をされている方でも、「夜になると徘徊を始めたり、奇声をあげる」ということは、珍しくないお話です。施設内にて、このような行動をとる入所者への対応として、実話である1例を紹介します。 日中は穏やか、夜中になると不穏に Aさん(男性、70代後半)は、認知症を患っており、老人ホームに入所し...
Sさん(78歳、女性)は、脳血管性認知症です。10年前に夫を亡くし、以降独居を続けています。娘さんが二人おりますが、どちらも20年程前に嫁いでいます。長女は県外へ、次女は県内に嫁いでいますが、車で1時間以上かかるため、Sさんの住む実家へ来られるのは1~2か月に1度くらいです。 Sさんは数年前に脳梗塞を...
●昼夜逆転からくる問題点 高齢者の方によくある問題点として「昼夜逆転」が挙げられることがあります。これは高齢になると眠りが浅くなり、すぐに目覚めやすくなっている(中途覚醒)ことが原因です。 夜中に目覚め「用事をしなきゃ」とか「仕事に行かなきゃ」など活動的になり、結果的に夜はほとんど寝ていないが故に日中...
特別養護老人ホームに入所中のTさん(80歳前半女性)は、認知症の診断を受けているものの、症状は比較的軽く社交性もあり、笑顔もよく見られる方でした。車いすを使用して日中は過ごし、自走にて移動されるなど、運動にも積極的です。 職員との信頼関係もあり、デイルームでの洗濯物やおしぼりを畳むことを手伝ってくれた...
●介護スタッフが持つ、入浴お誘いの「技」 介護施設で必ずと言っていいほど「認知症の方の入浴拒否」が課題としてあります。デイサービスなど通所施設を利用している場合では、ご自宅ではなかなかお風呂に入ってくれないので「デイサービスで絶対にお風呂に入れてください!」と強く要望される家族さんも居られます。 しか...
「もしもし」と連呼するMさん Mさん(89歳 女性 アルツハイマー型認知症)はサービス付き高齢者住宅に入居されました。入居時はまだ、アルツハイマー型認知症は発症しておらず、感じのいいおばあちゃんといった印象でした。シルバーカーを使用し、歩行・排泄・食事は自立されており、入浴時に髪と背部を洗うのみという一...
入所施設を利用中で認知症の診断を受けているSさん(80代前半女性)は、身体のADL(日常生活動作)も比較的高く、社交性もあり、職員に対しても謙虚に対応してくださる方でした。 身体の問題よりも、収集癖が強いことが問題点としてあり、食事の際のおしぼりやおやつ、デイルームに置いてある飾り物などを自分のバッグ...
「お年寄りは骨折して動けなくなったら、認知症が進む」と聞いたことがありませんか。以前、「認知症の予防に運動は効果があるのか」の記事で以下のように書きましたが、「動く」ということと脳の機能は相関関係があります。 カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究によると1週間に2回、各1時間の運動を半年間行った...
真夏の8月に介護老人保健施設に入所されたMさん(59歳男性)は、若年性認知症と診断され、特定疾病の対象として介護保険を利用するに至り、緊急で入所先を探していた方でした。 それまでは家族と共に在宅で過ごしていましたが、急速に病状が悪化し、家族の手に負えない状態となり、外を徘徊していたところを警察に保護さ...