二人とも認知症という夫婦に対する在宅支援
最近は「老老介護」ではなく、「認認介護」という言葉が聞かれるようになりました。訪問介護のヘルパーとして在宅支援をした、二人とも認知症の症状をもつご夫婦をご紹介します。 <ご夫婦の生活> Sさんご夫婦はお二人でご自宅で生活されていました。奥様(90才)は圧迫骨折後、一人での歩行は困難になり車いすを利用さ...
最近は「老老介護」ではなく、「認認介護」という言葉が聞かれるようになりました。訪問介護のヘルパーとして在宅支援をした、二人とも認知症の症状をもつご夫婦をご紹介します。 <ご夫婦の生活> Sさんご夫婦はお二人でご自宅で生活されていました。奥様(90才)は圧迫骨折後、一人での歩行は困難になり車いすを利用さ...
「物盗られ妄想」の強い認知症の高齢者は、施設内で他者とトラブルを起こしやすくなります。特に、同室の利用者や、日常接しているヘルパーは疑いの対象になりやすいです。疑った相手をひどい言葉でののしったり、大声で責め立てたりするので、周りの利用者も穏やかな気分ではいられません。 人は認知症になると、どうしても...
在宅の介護サービスに関して「思ったとおりのサービスが利用できない」「一方的にサービスを進められた」などの不満がある人も多いかと思います。今回はより良いサービスを受けるために、「居宅サービス計画書」いわるゆ「ケアプラン」がどのように作られるのか、その作成手順について解説します。 ケアマネジャーの選定 要...
主人の祖母(現在93歳)は、もともと手先が器用で、裁縫が得意、俳句や俳画も趣味で長年作品を作り続けておりました。また、おしゃべりが好きで、交友関係も広かったです。 それが、5年前に祖父を亡くしてから大きな変化が起きるようになりました。寂しさからか、だんだん物忘れがひどくなり、昔のことは正確に覚えていて...
若年性認知症のAさん(60歳)は、林業をしていた男性です。一級建築士の資格も持ち、毎日朝5時に起きて夜中に帰宅するという、以前はバリバリの働きマンでした。 若年性認知症と診断されたのは5年前。奥様にも暴力行為をするようになり、精神的に辛くなった奥様が「もう殺してしまいそうになる」ということで相談に訪れ...
トキエさん(仮名:81歳)は、いつもゆったり構えていてニコニコされている穏やかな老人です。息子夫婦と過ごされていましたが、認知症による見当識障害があり、時間の感覚が判らなくなり夜にずっと起きていて、昼間寝てしまうことが多くなりました。 また、薬の飲み忘れが多くなっていることから、家庭では対応が難しくなり、長女の...
特別養護老人ホームの入居者の昼夜逆転現象の改善方法と私たちが行ったケアについてお話します。 79歳男性のAさんは、重度の認知症を患っていました。年々加齢とともに歩行に問題が出てきており、体調によっては、歩行ができない日がありました。また、夕方になると落ち着きがなくなり、多動になることも多く見受けられま...
A様(80代の女性)は、アルツハイマー型認知症を患われています。長く長男夫婦と住んでおられましたが、その後、独身の長女宅で1年ほど一緒に住んでおられました。10年ほど前にご主人を亡くされ、その後は息子夫婦と同居されていたのですが、認知症の症状が進んでいくうちに、介護を主にしていた長男の妻とうまくいかなく...
私は、高齢者福祉の業界で働いています。確実に直面するのは認知症のご利用様の対応です。認知症と聞くと大抵の方は毛嫌いされますが、実際ご家族様から色々な認知症介護に関するお悩みの相談を受けてきました。 そんな相談の中から一例紹介させて頂きます。でもこの内容はあくまでそのご利用者様に通用しただけで、実際この...
認知症は環境が変われば一気に進行することがあります。介護施設への入所は、これまでの生活スタイル、交流関係、食事、部屋の様子などありとあらゆるものが一変する「とても大きな生活環境の変化」です。高齢者施設への入所をきっかけに、これまでになかった症状が発症するのは、珍しいことではないのです。 入所を境に症状が...