認知症の両親(母と父両方とも認知症)に目に見えて効果があった薬が2つある。一つは「抑肝散」、そして二つ目は医師である友人に、ぜひ試してみたらいいと紹介されたのが「フェルガード」である。これも「抑肝散」同様、手応えのある効果があり、続けていくことになった。
フェルガードとは
フェルガードは株式会社グロービア社から発売されているサプリメントである。アルツハイマー型認知症の薬であるアリセプト(ドネペジル)と併用して使われたり、一部、医療機関でも利用されるようになってきている。
フェルガードにはフェルラ酸が含まれており、この成分が認知症の進行を遅らせる効果があるとされる。フェルラ酸は、植物由来のポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ作用があるとされるところから、認知症予防に良いのではと注目されるようになった。
実際にフェルラ酸に関する研究がいくつかあり、いずれもいい結果が得られている。サプリメントメーカーであるフェンケルが「フェルラ酸がタウタンパク質が脳に溜まるのを予防する」と発表している。タウタンパク質が溜まることが発症の原因とされるアルツハイマー型認知症に効果が高いことが予想される(参考記事「認知症の中でも一番多いアルツハイマー型認知症の症状は?」)。
その他にも広島大名誉教授 中村重信さんの研究でフェルラ酸によるアルツハイマー型認知症の改善が報告されている。また、フェルガードの製造会社である株式会社グロービア社は認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)に対する臨床研究を始めることを5月18日に発表しています。
この米ぬかから精製されたフェルラ酸がアルツハイマー型認知症に有効との論文もいくつか発表され、その代表的なものは中村重信・広島大名誉教授らによるアルツハイマー病通院患者143人とその家族の協力を得て、9ヶ月間に亘って投与したもの。
試験前と試験開始から3ヶ月毎に、認知機能検査を行った。
その結果、アルツハイマー病患者の認知機能は通常、時間の経過とともに低下し続けるのに、軽度の患者の場合、試験終了時まで改善が続き、中度の患者も 6ヵ月後まで改善状態が続いた。ウキペディア(フェルガード、フェルラ酸の応用、認知症予防について)より引用
実際の効果
我が家の場合、とにかく何もやる気がなく、寝てばかりいた母が、昼間起きれるようになり、テレビを見たり、自ら食事を準備しようという意欲も出てきたのは間違いない。飲むことで 気分が落ち着く人が多いため、家族にとって有益で感謝されることが多いとの報告がされている。
欠点は価格
欠点はまだ臨床実験段階であるため、 価格が少々割高である。フェルガードにはいくつか種類があり、価格は5500円から8000円。しかし、リピーター率高いところを見ても明らかに効果が出ているのではと思う。サプリメントと言え、侮ってはいけないと感じる。
[参考記事]
「認知症の周辺症状を抑える抑肝散(薬)とは」
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