家族は認知症をどのように受け入れるか
もし、家族の誰かが認知症になった場合、その事実をどのように受け入れていくのか。 否定 まず初めに否定から入ります。「お母さんはもう年だから、もの忘れもするよね。でも、これくらいなら認知症ではない」と認めたくない心理が働きます。 私の祖母が認知症になって間もない頃に、姉は「私の会社の社長(72才)だって最近もの忘れ...
もし、家族の誰かが認知症になった場合、その事実をどのように受け入れていくのか。 否定 まず初めに否定から入ります。「お母さんはもう年だから、もの忘れもするよね。でも、これくらいなら認知症ではない」と認めたくない心理が働きます。 私の祖母が認知症になって間もない頃に、姉は「私の会社の社長(72才)だって最近もの忘れ...
認知症の予防に運動が効果であるという研究が2つありますので、紹介します。 ①ブリティッシュ・コロンビア大学 カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究によると1週間に2回、各1時間の運動を半年間行ったところ、軽度認知症患者の脳の海馬の容積が増えたという研究を発表しています。東京大学の実験でも運動をすると海馬で...
認知症の人を介護(ケア)する時には最低限押さえておかなければいけない事項があります。それをこれからお話ししていきます。 認知症の人の性格・生活歴・趣味嗜好等の把握をする事 認知症の人の家族に本人の趣味・嗜好・性格・生活歴を尋ねた時に全てを答えられる事は稀です。中には、職種しか返ってこず、他の趣味などの...
残念ながら認知症の進行を完全に止めることは現在の医学では出来ません。しかし、認知症は世界中で研究が推し進められており、メカニズムの解明や新薬の開発など様々な取り組みが成されています。 中には手術をすれば認知症が良くなるケースや薬以外の方法で周辺症状に効果があった事例がありますので、それを紹介します。 ...
認知症状を持つ人とコミュニケーションを取る場合には「状況を把握すること」と「非言語コミュニケーションを多用すること」が大切な要素ですので、一つずつ解説していきます。 第一の要素「症状を把握する」 まず「言葉をどれだけ使えるのか」「話しを理解できるのか」などを把握し、そしてこれはどのような症状なのかを理...
初期の認知症が疑われる人でも家族が気付かないで、そのまま運転させているケースもあります。しかし、認知症の人が車を運転するのはとても危険です。なぜ危険なのかをお伝えします。 「認知症状として失認がある」 失認とは視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のいずれかの機能が脳の病変により損なわれているため、対象物を正確...
どのような状態だと受診した方が良いのか 軽度認知障害の程度であれば自分のことを「少し変だな」と客観視することも可能ですが、認知症が進んでくると記憶を忘れていること自体を忘れているので、セルフチェックも出来ません。 今回は「認知症かどうか分からないけど、少し不安」という人向けのチェックリストを作成しました。どのような...
介護者が認知症の人に暴力を振るうという話はニュースなどで取り上げられますので、知っている人も多いと思います。しかし、認知症の人が家や介護施設で介護者に対して暴力を振るってしまうことは話題になることはありません。 アルツハイマー型認知症や脳血管性型認知症などの認知症は脳の変化が原因で起こりますので、健康...
認知症の症状が進んでいくと「本人が何を望んでいるのか」を知ることが難しくなります。 ですので、認知症になる前から 「延命治療は必要か」 「認知症がどれくらい進行したら施設に入りたいか。もしくは入りたくないか」 「癌や認知症などの告知はして欲しいか」 「延命治療をしてほしいか」 などの介護方針は決めてお...
認知症の症状に「物盗られ妄想」がありますが、これは認知症の人自身が通帳などの身近なものを失くしてしまったのに、それを「人に盗られた」と勘違いしてしまう症状です。身内やヘルパーさんなどの身近な人ほど疑われる可能性が高く、介護する人にとっては気分がいいものではありません。 物盗られ妄想が出た場合にはその盗...