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認知症になる前から介護方針について書き残すべき

 

 認知症の症状が進んでいくと「本人が何を望んでいるのか」を知ることが難しくなります。

 ですので、認知症になる前から
「延命治療は必要か」

「認知症がどれくらい進行したら施設に入りたいか。もしくは入りたくないか」

「癌や認知症などの告知はして欲しいか」

「延命治療をしてほしいか」

などの介護方針は決めておくべきです。

 そうすれば家族はその方針に従って判断することが出来ますので、「〇〇に決めたけど、お母さん(お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん)はこの介護を何を望んでいたのかな」と悩まなくても済みます。

 本人が決めた介護方針は守るべきですが、認知症の告知に関しては本人がそれを望んでいても「あなたはアルツハイマー型認知症です」などと告知しない方がいいのではないかと思っています。やはり、予想以上にショックを受ける可能性もあり、それにより症状が悪化しかねないからです。

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介護方針以外のこと

 介護方針の他にも、財産状況、趣味などの私生活のこと、葬儀のことを書き残しておいてください(一般的にこれらのことを書く書式があり、インターネットでダウンロードできます。記事の最後にリンクを張っておきます)。

 財産状況は銀行の口座、株などの金融商品、保険は何を持っているのかなどを書いていきます。いざお金を必要としている時に、どこにあるのか分からないと探す手間が増えて大変です。

 そして、「趣味」については書き残しておけばデイサービスを利用する時、それを参考にデイサービス業者を選ぶことが出来ますので、介護と全く関係ないわけではありません。

 例えば私の母親は歌が好きで、週に1回皆でカラオケに行っているのですが、このような情報は一緒に住んでいたり、たまたま話題になった時しか分かりません。ですので、私の母親が認知症になったら、音楽レクリエーションをやっているデイサービス業者を選ぶ予定でいます。認知症になったら、今までの趣味に興味がなくなるケースもあるので、その時になってみないと分かりませんが。

 認知症になったら「生きがい」が非常に大切になりますので、特に趣味や好きなことについての情報は詳しく書きましょう。それが介護方針に役に立ちます。毎日を楽しく過ごすと薬の効き目が良くなるという報告もありますので、認知症になったからといって、何もさせずに生活させることはしないでください。料理が好きなのであれば手伝ってもらったり、掃除をしてもらったり、何かしらの役割を与えてください(参考記事「デイサービスを使うと薬の効果が高くなるのか」)。

[参考]
エンディングノート

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