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認知症サポーターってどんな人?

 

 最近、よく「認知症サポーター」という言葉を雑誌などでみかけませんか?この認知症サポーターとは、簡単に言いますと認知症状患者やその家族の応援者です。認知症サポーターは「全国キャラバン・メイト連絡協議会」と市町村(自治体)が共同で養成した講師が実施する「認知症サポーター養成講座」を受講し、修了した方たちです。

 少しややこしいですが、まず、「全国キャラバン・メイト連絡協議会」と市町村が認知症サポーター養成講座の講師を育成します。次にこの講師たちが市町村などの自治体と共同して認知症サポーター養成講座を開催します。ですので、認知症サポーターになりたいと思った方は講座を受講すれば誰でもなる事ができます。

 認知症サポーターを養成する活動は厚生労働省の「認知症サポーターキャラバン事業」として実施しているもので、全国に平成27年12月31日現在約700万人のサポーターいます(受講したい人は市町村の役場にお問い合わせください)。

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認知症サポーターの業務とは

 では、認知症サポーターはどのような業務をこなしているのか。現段階で認知症サポーターが行っている仕事はコレ!という決まったものはありません。厚生労働省では「認知症を正しく理解し、そして地域や家族の中にいる認知症患者をサポートすること」という目的で認知症サポーターを養成しています。

1 認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
2 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3 近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
5 まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。

厚生労働省のホームページより引用

 ですので、認知症サポーターになったら、認知症に関する事で困っている方が回りにいれば手を差し伸べてあげてください。例えば認知症の方は自分の住所が解らず、自宅に帰る事もできなくなるケースがよくありますが、そのような方が近くにいれば優しく声をかけ、サポートしてあげてください。これらの些細なことを行なうのが認知症サポーターの役割です。

 日本はこれから先、さらに超高齢化社会に進んでいきます。ですが、看護師や医師をはじめとする医療従事者の人数が少ない為、専門職ではなくても認知症について理解のある市民の方の手助けが必要になってくるのです。

[参考記事]
「認知症の母は雪の日の徘徊でケガし、脳内に出血が」

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