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認知症に対する非薬物療法(回想法、バリデーション、RO)について

認知症に対する非薬物療法(回想法、バリデーション、RO)について

   非薬物療法は認知機能を改善したり、BPSDの出現を減少させたりといった効果があるとされています。その手法は数多く知られており、それぞれに特徴があります。そこで代表的な手法を紹介していきたいと思います。 リアリティ・オリエンテーション(RO)  リアリティ・オリエンテーションとは現実見当識訓練とも言われて...

息子の妻が殺害され、統合失調症と脳血管性認知症に(実例)

息子の妻が殺害され、統合失調症と脳血管性認知症に(実例)

   Aさん(75歳男性)は、過去に事件に巻き込まれたときの精神的ショックで統合失調症となりました。その事件というのは、車で10分ほどの地域に住んでいる息子夫婦が逆恨みによる事件に巻き込まれ、息子の妻が殺害されたのです(大きすぎる内容のため個人ファイルには記録としては残していません。奥様から直接お聞きしました...

認知症の入居者の帰宅願望が意外なきっかけで軽減された実例

認知症の入居者の帰宅願望が意外なきっかけで軽減された実例

 今回は特別養護老人ホームに入居されているMさんの帰宅願望が軽減された事例についてお話します。入居をする際のMさんは要介護度3で、認知症の度合いとしては特に短期記憶がすごく弱い状態でした。1分前に言ったこと、行ったことを既に忘れており、同じことを何度も繰り返そうとします(少し前に飲んだ薬のことを忘れており、再度要求する...

認知症の周辺症状から起こる徘徊や暴力への対応の仕方(実例)

認知症の周辺症状から起こる徘徊や暴力への対応の仕方(実例)

   デイサービス利用者のFさん(78歳)は、会計士の仕事をされていた方でした。元来のFさんの細やかな性格と前職の精密さを求められる仕事内容とが相まって、認知症発症後は神経質な精神状態が続いていました。例えば後で詳しく説明しますが「財布のお金が〇〇円足りない」「薬は毒ではないか」と疑い深い言動がよく現れていま...

認知症入居者のオムツ交換に苦労したが、ある方法で即解決

認知症入居者のオムツ交換に苦労したが、ある方法で即解決

   今回は特別養護老人ホームに入居されているTさんについて書きたいと思います。Tさんは70代後半で要介護度3のアルツハイマー型認知症の男性です。  普段、Tさんは嫌なこと(水分補給や入浴など)はご本人のペースでしかされない頑固な側面があります。足腰に関しては手引き歩行で歩くことは可能で、気分の良い時には職員...

水商売で生きてきたアルツハイマーの女性が彼氏に金を渡すように

水商売で生きてきたアルツハイマーの女性が彼氏に金を渡すように

   現在、私がケアマネジャー(介護支援専門員)として関わっている方の中に、若い頃から水商売の世界で生きてきたAさん(69才の女性)がいます。その方は数年前に若年性アルツハイマーを発症し、それによって仕事が困難となって、切り盛りしていたお店を娘に譲り引退しました。  その後は自宅で過ごしていましたが、尿失禁や...

[認知症介護]自分の便を食べる異食行為に対する対策(実例)

[認知症介護]自分の便を食べる異食行為に対する対策(実例)

   アルツハイマー型認知症で88歳の女性の方のお話をします。農家の長女として産まれ、専業農家へ17歳で嫁ぎ、3男2女に恵まれました。最初は長男夫婦と同居していたのですが、自宅周辺の徘徊や火の不始末などが増えてきました。  なんとか在宅で生活をと長男夫婦は介護をされていたのですが、早朝玄関先で転倒され、左大腿...

[認知症介護]筋力低下を防ぐために介護職員が実施した策

[認知症介護]筋力低下を防ぐために介護職員が実施した策

   認知症を患うTさん(女性85歳)は9年前に旦那さんを亡くしており、現在はデイサービスを週に5日間利用しており、家族と同居しています(孫(長男)と二人暮らし)。他の家族や兄弟は遠方で生活しており、なかなか面会できない状態が続いています。 Tさんの症状としては主に 「下肢筋力が低下している件」 「覇気がない...

[認知症介護]偽薬を使った対応で周辺症状が軽減された実例

[認知症介護]偽薬を使った対応で周辺症状が軽減された実例

   私の勤務している介護療養型医療施設ではユニットケアを実践しており、病床数42、4ユニット10~11名で構成されています。そこで過ごされているTさんは現在92歳、女性の方です。基礎疾患として、脳血管性認知症・高血圧症・脳梗塞があります。  最初の頃は自宅で一人住まいでしたが、脳梗塞にて倒れているところをた...

[認知症介護]物盗られ妄想、迷惑電話を解決した方法(実例)

[認知症介護]物盗られ妄想、迷惑電話を解決した方法(実例)

   アルツハイマー型認知症のHさん(83歳女性)は若い頃、化粧品の販売や保険の外交員をしていました。実家は裕福でアパートを複数所有し、華やかな青春時代を過ごしてきました。息子はいるのですが、神奈川に定住しており、孫は全て東京住まいです。  夫を早くに亡くし、一人暮らしでしたが男性の影は常にあり、同棲したり、...

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