うつ病と認知症の症状の見分け方は
老年期うつ病と認知症の症状は似ているところがあり、医師でも誤診するケースが多いのが現実です。NHKの調査では26%もの医師がうつ病を認知症と誤診してしまっています(参考記事「認知症なのに「うつ病」と間違われる確率は」)。 老年期うつ病 65歳以上のうつ病を「老年期うつ病」といいます。症状としては「もの...
老年期うつ病と認知症の症状は似ているところがあり、医師でも誤診するケースが多いのが現実です。NHKの調査では26%もの医師がうつ病を認知症と誤診してしまっています(参考記事「認知症なのに「うつ病」と間違われる確率は」)。 老年期うつ病 65歳以上のうつ病を「老年期うつ病」といいます。症状としては「もの...
帰宅願望は記憶障害や見当識障害(中核症状。時間や場所が分からなくなる症状)の側面もありますが、介護者の認知症の人への対応によって起こる周辺症状とも言えます。 つまり、今自分がいる場所が家なのか、介護施設なのか区別ができずに帰ろうとする行為は「脳の機能障害のせいである」とも言えますが、「家や介護施設の居...
認知症による異食や食欲不振は、生命維持に関わる事です。早急に的確な対応を取らなければ、遅れた時間に比例して生活の質を落としてしまうリスクが上がります。では、介護職員が異食や食欲不振についてどのように対応しているのかお伝えします。 ※異食とは食べ物以外の物を食べようとする行為です。 異食について 私はあ...
老化で睡眠と覚醒のリズムが元々浅くなっているところに、認知症の中核症状である見当識障害が加わり、認知症の高齢者は不眠や睡眠障害の状態になりやすい状態です。 介護者だけでなく、本人の負担も大きいこの問題に、介護職員がどう対応しているのかお伝えします。 不眠や睡眠障害になりやすくなる要因が無いか探す 夜の...
認知症の人には「幻視や幻聴という幻覚」と、「実際にあるものを違う形で認識する錯覚」がある事があります。特に錯覚は多いです。「訳が分からない事を言い始めた」という対応をしない為に必要な知識と経験談をお話します。 「認知症テストにも用いられる錯覚」 認知症の人は色々な物を錯覚するのですが、特に視覚に関して...
認知症の症状によって脳の前頭葉まで萎縮が進むと社会性や理性を司る部分も影響を受けるため、感情を抑えられなくなるケースが多々あります。怒りを抑えきれずに、暴力行為が現れるケースもあり、現に私は杖で頭を殴られた事があります。このような場合にどのように対応しているか、幾つかお伝えします。 介護者を違う人に替え...
認知症の人の被害妄想の内容は様々ですが、特に多いのが物盗られ妄想と浮気(嫉妬)妄想です。今回はこの2つの妄想についてどう対応すればいいのかをお伝えします。 物盗られ妄想 「物盗られ妄想」は男性よりも女性に多いです。これに対して後で述べるもう1つの被害妄想である「浮気妄想」は男性に多いです。 物盗られ...
認知症の人のBPSD(周辺症状)には様々なものがありますが、今回は徘徊についてお伝えしたいと思います(周辺症状については「認知症の周辺症状ってどんな症状なの?」)。「たかが徘徊」と軽く見ていると、時として交通事故に合う・転倒による大腿骨頸部骨折に伴い寝たきりになる等、認知症の人のQOLに多大な影響を与え...
初期の認知症が疑われる人でも家族が気付かないで、そのまま運転させているケースもあります。しかし、認知症の人が車を運転するのはとても危険です。なぜ危険なのかをお伝えします。 「認知症状として失認がある」 失認とは視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のいずれかの機能が脳の病変により損なわれているため、対象物を正確...
どのような状態だと受診した方が良いのか 軽度認知障害の程度であれば自分のことを「少し変だな」と客観視することも可能ですが、認知症が進んでくると記憶を忘れていること自体を忘れているので、セルフチェックも出来ません。 今回は「認知症かどうか分からないけど、少し不安」という人向けのチェックリストを作成しました。どのような...