[認知症介護]偽薬を使った対応で周辺症状が軽減された実例
私の勤務している介護療養型医療施設ではユニットケアを実践しており、病床数42、4ユニット10~11名で構成されています。そこで過ごされているTさんは現在92歳、女性の方です。基礎疾患として、脳血管性認知症・高血圧症・脳梗塞があります。 最初の頃は自宅で一人住まいでしたが、脳梗塞にて倒れているところをた...
私の勤務している介護療養型医療施設ではユニットケアを実践しており、病床数42、4ユニット10~11名で構成されています。そこで過ごされているTさんは現在92歳、女性の方です。基礎疾患として、脳血管性認知症・高血圧症・脳梗塞があります。 最初の頃は自宅で一人住まいでしたが、脳梗塞にて倒れているところをた...
アルツハイマー型認知症のHさん(83歳女性)は若い頃、化粧品の販売や保険の外交員をしていました。実家は裕福でアパートを複数所有し、華やかな青春時代を過ごしてきました。息子はいるのですが、神奈川に定住しており、孫は全て東京住まいです。 夫を早くに亡くし、一人暮らしでしたが男性の影は常にあり、同棲したり、...
Kさん女性75歳はご主人(75)と都内に2人で暮らしていらっしゃいました。子供は2人、娘・息子は自立していました。 Kさんはアルツハイマー型認知症です。ご主人と2人での生活の中、認知症と判明までにとても時間がかかりました。認知症と判明した経緯も次に説明しますが、偶然から生まれました。 《認知症と診断を...
都内のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)に入所されているEさん(72歳女性)はレビー小体型認知症です(参考記事「レビー小体型認知症ってどんな症状があるの?」)。Eさんは関西出身らしくハキハキしていて社交的な性格で、最初は他の利用者様と良好な関係を築かれておりました。しかし、認知症の症状の進行は日...
私が今の会社に入るきっかけになったのは、ボランティア活動でした(当初ボランティア団体だったものがNPO法人の認証を取って今はグループホームを運営しています)。 私は学生時代から福祉に関するボランティア活動をしており、そのときに知り合ったのが、元大工の棟梁で脊髄損傷によって車いす生活を送っていたAさんで...
一人で暮らすことが困難に Kさん(78歳女性)はアルツハイマー型認知症ですが、お1人で生活されていました。ご主人とは死別されており、Kさんの自宅から徒歩20分のところで生活している息子さんがKさんのキーパーソンですが、主に介護を行っていたのはお嫁さんです。 普段は週に3回、小規模多機能型居宅介護に通わ...
Aさんは70代後半の女性でアルツハイマー型認知症とパーキンソン症状があり、養護老人ホームに入居されています。 養護老人ホームは経済的な困難者だけではなく、家族との関係が拗れて(こじれて)しまい、存在や居場所を知られないように入居している方も少なくありません。 ですので養護老人ホームでは入居者情報を他...
特別養護老人ホームに入居していたKさんは90代前半の女性で、アルツハイマー型認知症です(参考記事「認知症の中でも一番多いアルツハイマー型認知症の症状は?」)。80代の頃に自宅で大腿骨骨折をして寝たきりの生活が続いた末、認知症が発症。 そこから急激に物忘れや暴言、介護拒否が始まり、大腿骨骨折が完治した頃...
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活しているYさん(女性76歳)はアルツハイマー型認知症です。グループホームに来るまでは双子の妹さんと一緒に暮らしていましたが、その時からYさんは認知症を患っていました。 ある冬の寒い日にYさんの妹さんは亡くなられましたが、遺体は死後10日以上経った状態で発...
老人保健福祉施設に入居していたNさんは70代後半の男性で、脳血管性認知症と半空間無視がありました。 Nさんは脳血管性認知症による「まだら認知症」「服の前後不覚」「感情失禁(感情の爆発)」が顕著にありました(参考記事「脳血管性認知症ってどんな症状があるの?」)。 そして脳血管性認知症は「自分が認知症で...