夕方に物盗られ妄想を繰り返す認知症の人への対応事例
認知症高齢者の中には、例えば数十年も前に使っていて現在ない物に対して「盗まれた!」と身近な人のせいにして罵声を浴びせる事があります。御家族や介護者にしてみれば、「一生懸命に介護しているのに、なんでそんな事言われないといけないの?」と介護が嫌になることもあります。この言動は認知症のせいだと頭では分かってい...
認知症高齢者の中には、例えば数十年も前に使っていて現在ない物に対して「盗まれた!」と身近な人のせいにして罵声を浴びせる事があります。御家族や介護者にしてみれば、「一生懸命に介護しているのに、なんでそんな事言われないといけないの?」と介護が嫌になることもあります。この言動は認知症のせいだと頭では分かってい...
ある家族から認知症の相談を受けました。それは「おばあちゃんは家族と普通に生活していたのにだんだんと物忘れが多くなり、おかしいなと思って病院に連れて行ったところ、認知症と診断を受けました。店を自営していることもあり、家族ではこれからおばあちゃんの面倒を見ることは出来ない。どうにかしてほしい」と、その家族さんは我々のグル...
70代の女性利用者Bさんは1年前までご自宅で生活されてきました。認知症による徘徊がありましたが殆どが自宅周りのみで特に事故やトラブルもありませんでした。しかし認知症が進行するとともに徘徊が酷くなってきました。 ご家族によるとタクシーで遠方まで行き高額請求をされることもあったそうです。受け答えはしっかり...
Fさん(76才 女性)は、軽度のアルツハイマー型認知症と躁うつ病を抱えています。娘さん夫婦と暮らしていましたが、隣の家の庭でお札を燃やしたり、生ゴミを家の周りに撒き散らしたりして、近所の方々にも迷惑をかけてしまい、娘さんも対応できないとのことで、2年前に認知症グループホームに入居となりました。 入居後...
認知症高齢者の中には、転倒の危険があることが分からずに、自らが思うように行動して、怪我をすることや、事故に遭ってしまうことがあります。周りからみれば「危ない」と思うような行動を、どうして行うのか。周りがどう接すれば、転倒の危険もなく安全に過ごせるのか。Aさんの事例を通して、考えてみます。 Aさんの人物像と日常生活...
この記事では私が訪問介護時に経験した食事管理の難しさに関して書いていきます。同じものしか食べないという偏食があり、どんどん痩せていってしまいました。 ……….. トキエさん(仮名)77歳は、認知症を患って3年。もうご主人が誰なのか、ここがどこかも分かりません。 ト...
Sさん(62才女性)は、30代で躁うつ病を発症し、50代で脳梗塞を患い、現在は脳血管型認知症となりました。左半身麻痺のあり、歩行は困難で、車椅子を使用しています。 こういう状態でSさんは、デイサービスの利用を開始しました。躁うつ病ということと、他の利用者さんとは年齢が離れているということもあり、Sさんは、なかな...
Sさんは、もうすぐ100歳になられます。脳梗塞を起こされてから、身体にマヒが残り、歩けなくなりました。脳梗塞の後には脳血管型認知症も発症されています。 自分で体を起こすことは出来ませんが、座位の姿勢を取るまで介助すると自分で保つことはできます。食事はスプーンを使い自分で食べることができます。少しハイで...
会計士だった認知症のヤスジさんは、会話が成り立つだけでなく、語彙がとても多くて、社交的です。老人ホームの人気者で、新しく入ってきた患者さんのご家族は、ヤスジさんを入所者の家族と勘違いしてしまうほどです。それでも、2~3分も話していると、やはり辻褄が合わなくなってきます。 ヤスジさんには幻覚の症状があり...
入所したことが理解できない Kさん(80代女性)は特別養護老人ホームに入所されて1年です。認知症により自宅での介護が難しくなり、入所されることになりました。入所されてすぐの頃は、家族も面会に来られていましたが、Kさんが毎回「家に連れて帰って」と言われるので、その都度「おばあちゃんの家はここになったのよ」...