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捕虜を恐れて徘徊する認知症の男性についての事例

捕虜を恐れて徘徊する認知症の男性についての事例

  Aさん(80代前半・男性)は、若いころから自営業で魚屋をされていました。早朝から夜遅くまで働き、戦後の物のない時代に一から築き上げたお店でした。 少し前に、店を閉め、住み慣れた家も売り、新居に引っ越してきました。物静かな郊外から自然豊かな慣れない土地という環境の中で、仕事を辞めたAさんは時間を持て余すよう...

同じ自慢話を何度も繰り返す認知症の女性とその対応

同じ自慢話を何度も繰り返す認知症の女性とその対応

  認知症のため、同じ話を何度もくり返すMさん(女性、80代)。スタッフは、割り切って何度も繰り返し聞くことができますが、同じデイサービスに通う利用者さんはMさんに対して拒否反応が見せます。繰り返し同じように話を聞いていたスタッフの対応も、果たしてこれでいいのか考えました。 お互いに不快な思いをせず過ごすには...

煙草を吸える認知症デイサービスに変更後、通所拒否が無くなった事例

煙草を吸える認知症デイサービスに変更後、通所拒否が無くなった事例

  今回の記事ではデイサービスに通うのを拒否していた認知症の女性が事業者を変えることで拒否が無くなった事例をお話しします。 乱れた生活から Tさん(女性、70代後半)は、認知症で、高血圧症の持病があります。体の動きは日常生活を送るには特に問題なく、歩行はゆっくりですが、自力で可能です。週に1回、ホームヘルパー...

認知症の家族への虐待(食事の準備がないなど)で介入した事例

認知症の家族への虐待(食事の準備がないなど)で介入した事例

  虐待とは… 厚生労働省の「高齢者虐待防止の基本」に以下のように書かれています。 ⅰ 身体的虐待:高齢者の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴力を加えること。 ⅱ 介護・世話の放棄・放任:高齢者を衰弱させるような著しい減食、長時間の放置、養護者 以外の同居人による虐待行為の放置など、養護を著しく怠るこ...

夫婦でアルツハイマー型認知症の困難なケースを紹介

夫婦でアルツハイマー型認知症の困難なケースを紹介

  A(夫)さん、B(妻)さんご夫婦は、京都府下の田園広がる自然豊かな町で農業を営みながら生活しておられました。Bさんは軽い物忘れがみられるようになりましたが、よくありがちな「年のせいだろう」と娘さんも周囲の人も特に気にしていませんでした。 しかし物忘れがどんどん酷くなったので受診させたところ「アルツハイマー...

認知症による帰宅願望がお酒を飲んで改善した??

認知症による帰宅願望がお酒を飲んで改善した??

  帰宅願望に関してのお話をします。83歳男性A氏、脳血管性認知症により左不全麻痺はありますが、ADL(日常生活動作)はほぼ自立。奥さんと娘さんの3人暮らし。 A氏の介護は奥さんがされていましたが、奥さんには心臓病の既往あり、病状悪化の為入院となりました。娘さんは仕事と母の介護で忙しくなり、A氏の身の回りのお...

レビー小体型認知症の幻視、幻聴に対しての対応

レビー小体型認知症の幻視、幻聴に対しての対応

  レビー小体型の認知症症状 認知症といえば物忘れが代表的と思われがちですが、レビー小体型認知症でよく現れる症状として、生々しい幻視が起こったり、聞こえない声や音が聞こえたりする幻聴が起こったりします。 ここで私の体験談としてレビー小体型認知症の代表症状である幻視の対応について書きたいと思います。 入所の経緯...

徘徊によりトラブルを起こす認知症入所者に対する対応

徘徊によりトラブルを起こす認知症入所者に対する対応

  特別養護老人ホームに入所して3ヶ月になるSさん。年齢は78歳、男性、要介護3、レビー小体型の認知症です。 症状をまとめますと 〇独歩可能で物静かな性格の方ですが、怒ると大声を出したり暴力が見られます。 〇日課や場所の理解はできません。 〇意思の疎通は困難ですが、声かけに対して『はい』や『そうですか』等の返...

トイレの訴えが頻回な認知症入所者への対応

トイレの訴えが頻回な認知症入所者への対応

  特別養護老人ホームに入所して3年になるEさん。年齢は86歳、女性、要介護4です。自宅に居る時に脳梗塞で倒れ、入院後特別養護老人ホームへ入所されました。 脳梗塞の後遺症で左上下肢に麻痺があり、車イスで生活されています。夜間はオムツを使用していますが、尿意はあります。定時のトイレ誘導が5回の他に、7~8回トイ...

ベッドの柵に頭をぶつける自傷行為がある認知症の方への対応

ベッドの柵に頭をぶつける自傷行為がある認知症の方への対応

  年齢は95歳、女性、要介護5、認知症とパーキンソン病、脳梗塞の後遺症があるMさんのお話をします。 Mさんは特別養護老人ホーム付属のショートステイを利用されていました。一日をベッド上で過ごすことが多く、食事と入浴の際にはリクライニング車イスに移乗し、離床されます。食事は、手指の硬縮はありますが自力摂取可能で...

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