[認知症の事例] 偽薬を用いた対応で睡眠できるように
Mさん(78歳、女性)は、20代の頃農家へ嫁ぎ、夫と夫の両親と畑仕事をしていました。夫の両親は厳しい人で、大変苦労されたそうです。それから数十年経ち、Mさん夫婦は長男家族と一緒に暮らしていました。 Mさんが68歳の時に夫が病気で亡くなられ、畑は長男家族が引き継ぎました。そしてMさんが75歳の時、転倒さ...
Mさん(78歳、女性)は、20代の頃農家へ嫁ぎ、夫と夫の両親と畑仕事をしていました。夫の両親は厳しい人で、大変苦労されたそうです。それから数十年経ち、Mさん夫婦は長男家族と一緒に暮らしていました。 Mさんが68歳の時に夫が病気で亡くなられ、畑は長男家族が引き継ぎました。そしてMさんが75歳の時、転倒さ...
Oさん(89歳・女性)は、息子さん家族と4人暮らしでしたが、1年前から認知症状が出現。Oさんの認知症は進行が早く、家族が昼間仕事で家を空けることが多かったため、特別養護老人ホームに入所されました。 もともと人当たりがよく、お友達が多かったOさんは入所時とても穏やかで他利用者様全員に挨拶してまわるほどでし...
前回の記事では、リハビリテーションという視点から認知症を考えた時に、転倒予防が重要だというお話をしましたよね。そのなかで、身体機能、認知機能、住環境という3つの視点が重要だという話をしました。 今回は、認知症になっても転びにくい体を作るにはどうすれば良いのかについて、もう少し深く掘り下げて考...
老老介護という言葉は、最近よく耳にすることが多いです。 高齢化社会で、核家族が多い世の中なので、老老介護になってしまうのは当然かもしれません。 今回はある夫婦の例を紹介します。 全介助の介護生活 Kさん(夫、76歳)とYさん(妻、80歳)は長年連れ添った夫婦です。Kさんは、5年以上も妻Yさんの介護を...
住宅型有料老人ホームに入所してきたSさん(80代前半男性)は、それまでデイサービスを週3回利用していた方でした。若い頃に離婚を経験しており、息子と2人暮らしでしたが、近年息子が独立し、遠方に住んでいたため一人暮らしの状態でした。 そんな年末のある日、自宅の近所を裸で歩いているところを警察に保護され、S...
発症の経緯 利用者のMさんは67歳と容姿もまだ若い女性ですが、アルツハイマー型認知症と診断されて、介護施設に入所して3年が経ちます。認知症は脳に急激なストレスがかかると発症する場合もあると言われています。 Mさんは旦那様が亡くなった時に相当の悲しみから徐々に白髪となり心身共に疲れ果ててしまったそうです。それ以来...
私の勤めていた老人ホームに入居されていたAさん(当時80代、女性)のエピソードです。 この方は元々関西の裕福な家庭に育ち、夫は大学の教授、ご本人は非常に聡明で人格温厚、物腰も柔らかで、良妻賢母を絵に描いたような人物という評判があったそうです。 しかし、夫に先立たれ、80歳を過ぎたあたりから突如人格が...
デイサービス利用をお休みする連絡が入るタイミング デイサービスを利用している方が利用日にお休みされる理由は様々です。例えば体調不良、病院受診、ショートステイ、月命日、習い事などなど。体調不良以外では事前に予定されている事が多いので、あらかじめお休みの連絡があったり、ケアマネージャーさんからの提供票に記載...
●想像もつかない距離を徘徊 訪問介護を利用されているHさん夫婦は2人共に認知症を患っており、昼夜関係なく自宅を出て徘徊されます。息子さんと3人暮らしですが、息子さんは日中仕事に出ており、帰宅が夜遅くなることもよくあります。そのためHさん夫婦はほぼ独居状態とも言えます。 Hさんには訪問介護事業所にて掃除...
今回は若年性認知症であるMさん(68歳男性)のお話をします。Mさんは時々ショートステイを利用されながら夫婦仲良く暮らしていました。 しかし、奥様が他界し、若年性認知症もあるということから1人で暮らすことが難しくなり、特別養護老人ホームへ入所となりました。 ご自分で歩くことは出来ますが、歩行は不安定で...