若年性認知症(40代女性)による帰宅願望の事例
入所までの経緯 グループホームへ相談に来られたのは、ゆうさんの20代の娘さんでした。ゆうさんは46歳女性で若年性認知症と診断されましたが、家族は皆仕事をしている関係上、家で介護をすることができず、自宅から近いところで介護を行っている我々に所に来られました。 数年前から認知症の症状は出ていましたが、最近...
入所までの経緯 グループホームへ相談に来られたのは、ゆうさんの20代の娘さんでした。ゆうさんは46歳女性で若年性認知症と診断されましたが、家族は皆仕事をしている関係上、家で介護をすることができず、自宅から近いところで介護を行っている我々に所に来られました。 数年前から認知症の症状は出ていましたが、最近...
Aさんの初期症状、そして入所へ 特別養護老人ホームに入所したAさんはアルツハイマー型認知症。とても面倒見がよく笑顔の素敵な女性です。 施設へ入所前、Aさんは二世帯住宅で家族と共に暮らしていました。Aさんの異変は物忘れから始まりました。しばらくすると自宅から出たゴミを近隣の家の庭に捨てるという行為に進行...
Nさんは旦那さんを亡くしてから一人で生活をしていました。自宅の隣に娘様が住んでいた為、娘様に協力してもらったり訪問ヘルパーを利用しながら過ごされていましたが、夜トイレに行く際に転倒してしまい、右足を骨折されてしまいました。 入院中に手術を行い、歩行は可能になりましたが入院生活が長かったせいか、「せん妄...
Cさん(女性)はアルツハイマー型認知症を患っており、介護付き有料老人ホームに入居する事になりました。 記憶障害だけでなく、見当識障害が強く見られており、自宅で生活している時も親せきや家族の事もわからなくなってしまいました。また、家の中にいるのにも関わらず、「自宅に帰る」と外へ出てしまうような状況でした...
Aさん(女性)は一人自宅で過ごしていました。しかし80歳になったときに「家族や親せきには迷惑をかける様な事はしたくない」と、自分から入居施設を探し、3年前から介護付き有料老人ホームに入居されました。 入居をするために認定調査を受け、なんとか要支援1の判定が下りるくらいの状態の為、特別介助を受ける事もな...
認知症の症状の中でよく聞くのが、食事をしていることを忘れているケースです。 Bさん(男性)は定年退職後、娘夫婦と一緒に自宅で生活されていました。しかし70歳を過ぎた頃から物忘れや徘徊などの症状が見られるようになりました。軽度であったためにご家族も難しくは考えておらず特にトラブルもなく過ごされていました。 ...
この記事では認知症の人に対する否定的な言葉が暴力に繋がってしまった事例をお話します。 テレビドラマなどではよく殴り合いのけんかをするシーンを目にします。私たちはそれは本当の事ではなく「作り物」を見ていると理解できますが、果たして認知症の方は素直に作り物だと受け入れることが出来るのでしょうか。 Aさんに...
介護施設で働くなかで認知症を患っている人と関わることも多いですが、その症状の程度は様々でした。症状が軽い人であれば物忘れや施設内で迷子になる程度でした。しかし重度になると行動の抑制や判断力が落ちる結果、突発的な行動が増えたり、暴力や妄想なども出現します。 今回は認知症を抱える人との関わり方についての実...
「部屋の中に誰か知らない人がいる」とか、本人しかいない部屋で「誰かが私の悪口を言っている」など、幻覚や幻聴を訴えてくる認知症の人がいます。幻覚や錯覚は、認知症の症状の一つです。 認知症の人が、実際にはないものを「見える」、「聞こえる」と訴えてきた場合、どのように対応するのが良いのか、介護施設での実例を用いながらお話...
介護の人手不足という事で、現在外国人が日本の介護施設で働く事が増えてきています。知人が働いている施設でも外国人受け入れを始めました。話しを聞くと「認知症の人や統合失調症の人が、外国人を見ただけで落ち着かなくなり大変だ」との事です。 今後、外国人が介護施設で働くことは可能なのか考えていきたいと思います。...