認知症の家族への虐待(食事の準備がないなど)で介入した事例
虐待とは… 厚生労働省の「高齢者虐待防止の基本」に以下のように書かれています。 ⅰ 身体的虐待:高齢者の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴力を加えること。 ⅱ 介護・世話の放棄・放任:高齢者を衰弱させるような著しい減食、長時間の放置、養護者 以外の同居人による虐待行為の放置など、養護を著しく怠るこ...
虐待とは… 厚生労働省の「高齢者虐待防止の基本」に以下のように書かれています。 ⅰ 身体的虐待:高齢者の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴力を加えること。 ⅱ 介護・世話の放棄・放任:高齢者を衰弱させるような著しい減食、長時間の放置、養護者 以外の同居人による虐待行為の放置など、養護を著しく怠るこ...
A(夫)さん、B(妻)さんご夫婦は、京都府下の田園広がる自然豊かな町で農業を営みながら生活しておられました。Bさんは軽い物忘れがみられるようになりましたが、よくありがちな「年のせいだろう」と娘さんも周囲の人も特に気にしていませんでした。 しかし物忘れがどんどん酷くなったので受診させたところ「アルツハイマー...
帰宅願望に関してのお話をします。83歳男性A氏、脳血管性認知症により左不全麻痺はありますが、ADL(日常生活動作)はほぼ自立。奥さんと娘さんの3人暮らし。 A氏の介護は奥さんがされていましたが、奥さんには心臓病の既往あり、病状悪化の為入院となりました。娘さんは仕事と母の介護で忙しくなり、A氏の身の回りのお...
レビー小体型の認知症症状 認知症といえば物忘れが代表的と思われがちですが、レビー小体型認知症でよく現れる症状として、生々しい幻視が起こったり、聞こえない声や音が聞こえたりする幻聴が起こったりします。 ここで私の体験談としてレビー小体型認知症の代表症状である幻視の対応について書きたいと思います。 入所の経緯...
特別養護老人ホームに入所して3ヶ月になるSさん。年齢は78歳、男性、要介護3、レビー小体型の認知症です。 症状をまとめますと 〇独歩可能で物静かな性格の方ですが、怒ると大声を出したり暴力が見られます。 〇日課や場所の理解はできません。 〇意思の疎通は困難ですが、声かけに対して『はい』や『そうですか』等の返...
特別養護老人ホームに入所して3年になるEさん。年齢は86歳、女性、要介護4です。自宅に居る時に脳梗塞で倒れ、入院後特別養護老人ホームへ入所されました。 脳梗塞の後遺症で左上下肢に麻痺があり、車イスで生活されています。夜間はオムツを使用していますが、尿意はあります。定時のトイレ誘導が5回の他に、7~8回トイ...
年齢は95歳、女性、要介護5、認知症とパーキンソン病、脳梗塞の後遺症があるMさんのお話をします。 Mさんは特別養護老人ホーム付属のショートステイを利用されていました。一日をベッド上で過ごすことが多く、食事と入浴の際にはリクライニング車イスに移乗し、離床されます。食事は、手指の硬縮はありますが自力摂取可能で...
特別養護老人ホームに入所して5年にになるYさん。年齢は85歳、女性、要介護3、腰が90度に湾曲しているが独歩が可能な方です。 1日の日課や場所の理解、意思の伝達等はある程度できます。難聴により、耳元ではっきりと話せば何とか聴こえますが、聞いたことと違う返答が返ってくることが多いです。 日中は時々居室に行き...
特別養護老人ホームに入所して半年になるSさん。年齢は94歳、女性、要介護3、壁や手すりをつたいながら独歩が可能な方です。 日課の行動や場所の理解、意思の伝達等はある程度できますが、自分から何かを伝えたり、会話をしたりはしません。職員から話しかけても、頷くか特に何の返答もない事が多いです。 Sさんは、東日本...
妻と二人暮らしのAさん(78歳・男性)は、若い頃よりやや難聴ですが、耳元でゆっくり低い声で話すとコミュニケーションが取れます。若い頃より職人として生計を立てていたので職人としてのプライドも高く、足腰や腕の力や手先の器用さに誇りを持っておられます。 Aさんの記憶力 頑固な面もありますが、怒鳴ったり手をあげ...