認知症による性的行為(職員や利用者の体を触る)に対する対応
Aさん(90歳・男性)は、家の近くのコンビニで脱水症状のところを発見され、入院していましたが、身寄りが無く、軽度の認知症で家事等が出来なくなっていることから特別養護老人ホームに入所の運びとなりました。 初めは穏やかな表情で職員が声をかけると「よろしく」と言ってくれたり、食事を提供したら自分で全て食べ、...
Aさん(90歳・男性)は、家の近くのコンビニで脱水症状のところを発見され、入院していましたが、身寄りが無く、軽度の認知症で家事等が出来なくなっていることから特別養護老人ホームに入所の運びとなりました。 初めは穏やかな表情で職員が声をかけると「よろしく」と言ってくれたり、食事を提供したら自分で全て食べ、...
アルツハイマー型認知症のUさんは70代後半の女性で、普段はデイサービスを週3回、そして時折ショートステイを利用しています。 Uさんは笑顔でいることが多いのですが、見当識障害が強く、帰宅願望がとても強い方でした。足腰も弱く、歩行時にはふらつきも見られたため、移動の際は付き添い歩行が必要でした。 しかし...
<認知症の方の不安感を感じ取る> 認知症の症状を悪化させない為には、薬や専門家によるリハビリなどのケアも大事ですが、日々の接し方によっても大きく変わってきます。 認知症の方は不安感が強くなると、その症状がさらに悪化する傾向にあります。施設に入居して今までとは環境が大きく変わったり、介護者の印象が悪かっ...
グループホームに入所されて8年経つCさん(80代女性)はアルツハイマー型認知症ですが、施設の生活にも慣れ、穏やかに生活されていました。特に内科的な持病はなかったので、今まで病院への入院はありません。 しかし、加齢による影響からか、入所された直後に比べて、身体的な状態は年々低下しており、転倒も増えていま...
認知症を患っておられる95歳のIさん(女性)は重度認知症デイケアに通所されています。ご家族からの支援が得られる事でこれまで長きに渡って生活されてきたご自宅で過ごしつつ、日中はリハビリ・入浴サービスを利用することを目的にデイケアに通所されるといった日々を送っておられます。 数年前までは独歩での生活が可能...
特別養護老人ホームで勤務していた時の話です。入所者のOさん(女性・87歳)は、認知症の症状が進行し、独居世帯から入所することが決まりました。 Oさんは縫製工場に務めておられた方で、子どもが独立後伴侶に先立たれ、そのあとは自宅で一人で生活していました。 長男世帯は別の県で生活しており、嫁いだ次女の方が...
特別養護老人ホームに入所されていたGさん(男性・78歳)は、過食行動が問題になっていました。 独自歩行の可能な方だったので、おやつの時間や食事の時に食堂で他の入所者の方の食事を食べてしまう行動がみられました。特に、車椅子を使用されていて食べ物の摂取に時間が掛かる入所者のお皿から、手づかみで食事を奪って...
認知症の症状を持つ被介護者が介護に抵抗することは多々あります。今回お話しするのは、トイレ介助をされるのを嫌がったMさん(女性・83歳)の例です。 Mさんの身体症状は、膝が弱く、つかまり立ちするのがやっと・移動には車いすを使い、椅子に座る際も介助が必要な状態でした。 Mさんは排泄時には居室内のポータブ...
これまでの経緯 Nさんは70歳代女性、とても上品な容姿をしているのですが、洋服を着る順番や食事を食べる時など、日常生活のほとんどに対して支援が必要なほど認知度が中程度な方です。 Nさんの介護者は同居の長女のみであり、長女の介護の休養を目的に、週に3回の通所介護サービス(デイサービス)と、2泊3日の短期入所サービスを...
これまでの経緯 Sさんは現在70代後半の女性で、長男家族との同居暮らしをされています。 身の回りのことは、数年前発症した認知症による記憶障害と見当識障害があるため、適時の指示や誘導などが必要ですが、食事や排せつ、入浴といった基本的な生活動作は失敗することなく概ね自分でできる状態です。 介護サービスは、認知症の進行...