認知症による徘徊、異食、幻覚の対応を祖父の在宅介護から学んだ
アルツハイマー型認知症のある祖父(70才)の話をします。祖母が亡くなってから、家に引きこもることが増え、近所の人との関わりもなくなりました。誰とも会話をしない、外に出ない、体を動かさない、という刺激のない生活を送っていた為か、症状は急激に進行してしまいました。 認知症を発症してしばらくは、ほとんどソフ...
アルツハイマー型認知症のある祖父(70才)の話をします。祖母が亡くなってから、家に引きこもることが増え、近所の人との関わりもなくなりました。誰とも会話をしない、外に出ない、体を動かさない、という刺激のない生活を送っていた為か、症状は急激に進行してしまいました。 認知症を発症してしばらくは、ほとんどソフ...
ある家族から認知症の相談を受けました。それは「おばあちゃんは家族と普通に生活していたのにだんだんと物忘れが多くなり、おかしいなと思って病院に連れて行ったところ、認知症と診断を受けました。店を自営していることもあり、家族ではこれからおばあちゃんの面倒を見ることは出来ない。どうにかしてほしい」と、その家族さんは我々のグル...
70代の女性利用者Bさんは1年前までご自宅で生活されてきました。認知症による徘徊がありましたが殆どが自宅周りのみで特に事故やトラブルもありませんでした。しかし認知症が進行するとともに徘徊が酷くなってきました。 ご家族によるとタクシーで遠方まで行き高額請求をされることもあったそうです。受け答えはしっかり...
Fさん(76才 女性)は、軽度のアルツハイマー型認知症と躁うつ病を抱えています。娘さん夫婦と暮らしていましたが、隣の家の庭でお札を燃やしたり、生ゴミを家の周りに撒き散らしたりして、近所の方々にも迷惑をかけてしまい、娘さんも対応できないとのことで、2年前に認知症グループホームに入居となりました。 入居後...
食べ物であると認識ができなくなる失認や食べ方が分からなくなる失行を抱えると当然、食事をすることが困難になります。今回はその対応についてお話しします。 K様(女性95歳)は、肩に障害のある長男が自宅での介護を続けていくのが困難になったのを期に、介護付き有料老人ホームへ入居されました。K様は、3男2女を育...
恋愛は活力の源。いくつになっても異性の目を意識して身だしなみを整えていることはその人の見た目だけではなく、肉体的、精神的にも若々しさを保つ効果があるほか、最近の研究では認知症予防にも有効だとも言われています。こんな若さの秘訣の「恋愛感情」ですが認知症が絡んでくると少し厄介な問題を起こすこともあるのです。...
認知症高齢者の中には、転倒の危険があることが分からずに、自らが思うように行動して、怪我をすることや、事故に遭ってしまうことがあります。周りからみれば「危ない」と思うような行動を、どうして行うのか。周りがどう接すれば、転倒の危険もなく安全に過ごせるのか。Aさんの事例を通して、考えてみます。 Aさんの人物像と日常生活...
Aさんは80代女性です。ご主人は亡くなり、娘さんがお1人いらっしゃいます。アルツハイマー型認知症の診断を受け、今後の生活に不安を感じて施設入所を決断されました。Aさんは朗らかで社交的な性格の方です。スタッフや他のご利用者様とも明るくお話されています。 日常生活ではトイレの場所や自分がどこにいるのか、今...
この記事では夜間に徘徊を繰り返すグループホームの入居者に対する対応事例を紹介します。 Sさん(80)はアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。体はいたって元気なため一人で歩くことができますが、お手洗いのやり方やお食事など、物事を実行する判断力や実行機能に支障が出ていました。また癇癪を起こし、近くに...
この記事では私が訪問介護時に経験した食事管理の難しさに関して書いていきます。同じものしか食べないという偏食があり、どんどん痩せていってしまいました。 ……….. トキエさん(仮名)77歳は、認知症を患って3年。もうご主人が誰なのか、ここがどこかも分かりません。 ト...