認知症における奇声や暴言が軽減し、在宅介護を継続できた症例
訪問サービス利用者の80歳代女性Mさんのお話をします。知的好奇心旺盛な方で、80歳にして短大に編入し卒業するほど何かを学ぶことが好きな方でした。 ですが、その後、脳梗塞。その後遺症によって認知症となり、勉強はおろか自力で歩くこともできず、要介護状態となりました。 Mさんの最も問題となった症状は奇声と...
訪問サービス利用者の80歳代女性Mさんのお話をします。知的好奇心旺盛な方で、80歳にして短大に編入し卒業するほど何かを学ぶことが好きな方でした。 ですが、その後、脳梗塞。その後遺症によって認知症となり、勉強はおろか自力で歩くこともできず、要介護状態となりました。 Mさんの最も問題となった症状は奇声と...
特別養護老人施設に入所されている80代の女性Mさんのお話をします。 身体状態は杖歩行、麻痺は軽度、そして軽度の認知症状が見られいる状態で、身の回りのことはある程度自分で行なうことが可能でした。また、最初の頃は他入所者との会話も良好でトラブルも見られていませんでした。 段々と症状が悪化 キーパーソンと...
私がケアマネジャーとして出会った82歳の女性のお話です。女性の長男がある朝いつものように目を覚まして、朝食や朝の身支度の準備をしている時に女性の様子を伺うと、ベッドに姿が見えません。トイレにでも行ったのかと探しても見当たりません。 それではどこか近所でも散歩に行ったのかと自宅周りを探して回りましたが見...
グループホームに入所して間もないアルツハイマー型認知症のBさんの話をします。Bさんは一人暮らしを続けられ、時々遠方に住む長男の支援を受けながら生活をされていました。しかし、徐々に認知症が進行して、徘徊で帰れなくなることなどが多くなり、グループホームへ入所されました。 専業主婦で夫の仕事を支えながら家事...
私が働いている北海道のとあるグループホームに入居されているKさん(85歳男性.要介護3)についてのお話をします。 昔は茶道の先生をやっており、趣味で写真を撮っていたKさん。奥さんは早くに他界され、男で一つで娘さん3人を育て上げました。 2年くらいは在宅にて家族やヘルパーさんが見ていましたが、徘徊が始...
これまでの経緯 Kさんは、70歳代の女性、食品加工業へ勤める長女との同居暮らしです。長女は勤務のため、平日の日中、Kさんはお1人で過ごすことが多くなっていました。 しかし、認知症のため物忘れが多くなり、自分の置かれている状況や時間、場所といったことが曖昧になる見当識障害も見られてきたため、デイサービス...
地域密着型の特別養護老人ホームに入居されていたTさんは、硬膜下血腫のため92歳でこの世を去りました。笑顔の可愛いお婆ちゃんでした。 入居してからほぼ毎日、旦那様が面会に来ていました。旦那様は入居前から末期の癌だったのですが、Tさんが何かを訴えれば何でもして下さります。これは後のTさんにとって、良いこと...
グループホームの特徴や入居条件など ポイント1 グループホームは、9名を1ユニットというグループにして共同生活を送る施設です。1ユニットごとにお風呂、トイレ、キッチンなどがあります。 グループホームでは家庭的で馴染みのある関係づくりが大切にされるため職員はユニットごとに固定されています。 ポイント2 グループホー...
特別養護老人ホームは、2000年(平成12年)の社会福祉法、そして介護保険法の施行前は社会福祉事業法と老人福祉法で定められた高齢者の施設です。運営主体は都道府県、市町村、社会福祉法人に限定されます。 当時は、「行政の措置」に基づき入所が決められ、介護、食事の提供等をしていました。2000年(平成12年...
私が小規模多機能ホームで働いていた頃に出会ったMさん(77歳女性)のお話です。私が勤めていた小規模多機能ホームの概要を簡単に説明しますと、登録人数29名の地域密着型施設で、登録された利用者様は訪問・通い・宿泊のサービスを同一施設で受けることができます。 小規模多機能ホームへの通いを勧めるが拒否 Mさん...