認知症の見当識障害のためトイレの場所が分からない人への対応
Cさん(女性)はアルツハイマー型認知症を患っており、介護付き有料老人ホームに入居する事になりました。 記憶障害だけでなく、見当識障害が強く見られており、自宅で生活している時も親せきや家族の事もわからなくなってしまいました。また、家の中にいるのにも関わらず、「自宅に帰る」と外へ出てしまうような状況でした...
Cさん(女性)はアルツハイマー型認知症を患っており、介護付き有料老人ホームに入居する事になりました。 記憶障害だけでなく、見当識障害が強く見られており、自宅で生活している時も親せきや家族の事もわからなくなってしまいました。また、家の中にいるのにも関わらず、「自宅に帰る」と外へ出てしまうような状況でした...
Aさん(女性)は一人自宅で過ごしていました。しかし80歳になったときに「家族や親せきには迷惑をかける様な事はしたくない」と、自分から入居施設を探し、3年前から介護付き有料老人ホームに入居されました。 入居をするために認定調査を受け、なんとか要支援1の判定が下りるくらいの状態の為、特別介助を受ける事もな...
認知症の症状の中でよく聞くのが、食事をしていることを忘れているケースです。 Bさん(男性)は定年退職後、娘夫婦と一緒に自宅で生活されていました。しかし70歳を過ぎた頃から物忘れや徘徊などの症状が見られるようになりました。軽度であったためにご家族も難しくは考えておらず特にトラブルもなく過ごされていました。 ...
この記事では認知症の人に対する否定的な言葉が暴力に繋がってしまった事例をお話します。 テレビドラマなどではよく殴り合いのけんかをするシーンを目にします。私たちはそれは本当の事ではなく「作り物」を見ていると理解できますが、果たして認知症の方は素直に作り物だと受け入れることが出来るのでしょうか。 Aさんに...
介護施設で働くなかで認知症を患っている人と関わることも多いですが、その症状の程度は様々でした。症状が軽い人であれば物忘れや施設内で迷子になる程度でした。しかし重度になると行動の抑制や判断力が落ちる結果、突発的な行動が増えたり、暴力や妄想なども出現します。 今回は認知症を抱える人との関わり方についての実...
「部屋の中に誰か知らない人がいる」とか、本人しかいない部屋で「誰かが私の悪口を言っている」など、幻覚や幻聴を訴えてくる認知症の人がいます。幻覚や錯覚は、認知症の症状の一つです。 認知症の人が、実際にはないものを「見える」、「聞こえる」と訴えてきた場合、どのように対応するのが良いのか、介護施設での実例を用いながらお話...
介護の人手不足という事で、現在外国人が日本の介護施設で働く事が増えてきています。知人が働いている施設でも外国人受け入れを始めました。話しを聞くと「認知症の人や統合失調症の人が、外国人を見ただけで落ち着かなくなり大変だ」との事です。 今後、外国人が介護施設で働くことは可能なのか考えていきたいと思います。...
認知症の人が行なう契約行為に対する対応について書いていきます。 Dさん(女性)は自宅で一人暮らしています。ここ1年くらいの間に、認知症の中核症状としてよく見られる、記憶障害や見当識障害が見られるようになってしまいました。 家族は遠方に住んでいる為、月に3回だけDさんの身の回りのお世話等を行なっていま...
以前私は、とある特別養護老人ホーム(以下、特養)に勤めていました。特養は、いわゆる『終の住処』です。介護が困難な場合や、身寄りのいない方などのお家であり、24時間365日衣食住と必要な介護を提供します。若い方で50歳代、最高齢で107歳と、幅広い年代の方が利用されていました。 今回は、そこで出会った方々と介護のお話...
認知症の周辺症状の1つとして、物盗られ妄想があります。これは自身の持ち物を誰も盗っていないのに盗まれたと思ってしまう症状です。盗まれたと思っていた持ち物はどこかにしまって忘れているのです。 物盗られ妄想が出ると、相手に対して強い不信感を持っているため、解決することは難しいことが多いですが、 今回は利用...