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脳血管型認知症により暴力行為が収まらない男性の事例

脳血管型認知症により暴力行為が収まらない男性の事例

   私は病院に勤務する看護師ですが、腹痛を訴え緊急入院したYさん(80代男性)のお話をします。  入院してすぐに血圧などを測定し、一般状態を観察したのですが、体温計を挟もうとしたとき、「何すんのよ!やめて!」と看護師の手をつかみ、爪をたて、もう片方の手で顔に殴りかかってきました。  80代とはいえ、かなりの...

介護老人保健施設の入所基準と認知症介護での役割

介護老人保健施設の入所基準と認知症介護での役割

   介護老人保健施設は、他の老人関連施設のように長い間いられるような場所ではなく、再び自宅で生活してもらうことを目指す施設です(3か月ごとに退所するか決める)。介護老人保健施設では、認知症専門棟を持っている施設もあり、認知症を中心としたフロアもあります。  介護老人保健施設に入所を希望される方は中度・重度の...

認知症で5秒記憶できない女性が2分記憶できるようになった訓練

認知症で5秒記憶できない女性が2分記憶できるようになった訓練

   Kさん(96歳女性)はアルツハイマー型認知症で特別養護老人ホームに入居しています。  下剤以外の薬は内服しておらず、認知症以外の病気はありませんでした。そのため、自分で食事を食べることと歩くことはできます。ただ、認知症が重度の為、話が噛み合わないことも多くあり、コミュニケーションをとることは容易ではあり...

認知症介護:便を顔に塗る弄便や便を食べる異食行為への対応(実例)

認知症介護:便を顔に塗る弄便や便を食べる異食行為への対応(実例)

   Cさん(女性・89歳)は、特別養護老人ホームのショートステイを利用していました。アルツハイマー型の認知症の症状が進行しており、施設利用時は深夜徘徊などの行為がありました。  Cさんの介護で一番大変だったことは、ろう便(便を触る行為)や、自分の排泄物の異食行為への対応の部分です。Cさんはつかまり歩きが出来...

認知症が原因で部屋に排泄を繰り返すことへの対応(実例)

認知症が原因で部屋に排泄を繰り返すことへの対応(実例)

   Cさんは80代の男性で、アルツハイマー型の認知症があり、私が特別養護老人ホームで働き始める以前から入所されていた方でした。  数年前までは奥さんと二人で生活されていましたが、奥さんも高齢になり、Cさんの認知症の症状が進んできているため、特別養護老人ホームへ入所されたという経緯を聞いていました。  Cさん...

アルツハイマー型認知症の母は買い物依存症。そのための対策とは

アルツハイマー型認知症の母は買い物依存症。そのための対策とは

 Dさんは、90代の女性でアルツハイマー型認知症と診断されています。アルツハイマーの症状は進行しており、毎日のようにテレビショッピングなどで商品を注文していました。  Dさんは在宅では一人暮らしをしておりますが、娘夫婦が近所に住んでいます。しかし、いくら買い物のし過ぎを注意しても一向に収まりませんでした。娘夫婦は自分た...

[認知症介護]カメムシを食べてしまう異食行為の原因と対策

[認知症介護]カメムシを食べてしまう異食行為の原因と対策

 有料老人ホームに入所されていた78歳のNさん(女性)のお話をします。Nさんは四人姉妹の末っ子に生まれました。農家にお嫁に行き、二人の娘さんを育て上げました。50歳の時に旦那さんを亡くされ、長女親子と暮らしていましたが、その長女も亡くなりお孫さんと暮らしていました。  Nさんは軽度の認知症を発症されていましたがお孫さん...

認知症介護が必要なのに訪問介護と通所介護を嫌がる時の対応

認知症介護が必要なのに訪問介護と通所介護を嫌がる時の対応

   今回は89歳の男性(Aさん)のお話をします。お子さんはおらず、長年奥様と二人で生活されていらっしゃいました。戦時中は軍属の研究職として働き、戦後も長く研究者として仕事をされてこられた方で、ご自宅には学術書や専門的な書籍がたくさん並んでいます。  10年前に奥様が認知症を発症され、訪問介護を受けながら夫で...

[認知症の浮気妄想]同じ施設にいる夫を包丁で刺そうとした妻

[認知症の浮気妄想]同じ施設にいる夫を包丁で刺そうとした妻

   「いけないことだと分かっていても、どうして良いの分からない」  認知症対応型のグループホームに入居されていたN(70代女性)さんの口癖でした。  Nさんは比較的軽い認知症で、入浴も排泄も全て自分で出来る方でした。グループホームですから、食事の買い出し、更には調理も全て自分たちで行ないます。Nさんはその即...

認知症の施設利用者からお尻を触られるセクハラに対する対応

認知症の施設利用者からお尻を触られるセクハラに対する対応

   今回はアルツハイマー型認知症のBさん(78才男性)についてのお話しをします。Bさんはショートステイで月に3回ほど、施設に宿泊に来ていました。  地元でも有名な大きな会社を経営していたBさんは、基本的におっとりとしていて、風情のある方でした。会社を経営していただけあって、知識も豊富で、認知症の症状があって...

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