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認知症の周辺症状により「もしもし」と連呼するMさんの事例

認知症の周辺症状により「もしもし」と連呼するMさんの事例

  「もしもし」と連呼するMさん  Mさん(89歳 女性 アルツハイマー型認知症)はサービス付き高齢者住宅に入居されました。入居時はまだ、アルツハイマー型認知症は発症しておらず、感じのいいおばあちゃんといった印象でした。シルバーカーを使用し、歩行・排泄・食事は自立されており、入浴時に髪と背部を洗うのみという一...

収集癖、物盗られ妄想のある認知症利用者に対する対応

収集癖、物盗られ妄想のある認知症利用者に対する対応

   入所施設を利用中で認知症の診断を受けているSさん(80代前半女性)は、身体のADL(日常生活動作)も比較的高く、社交性もあり、職員に対しても謙虚に対応してくださる方でした。  身体の問題よりも、収集癖が強いことが問題点としてあり、食事の際のおしぼりやおやつ、デイルームに置いてある飾り物などを自分のバッグ...

介護ケアが通用しない若年性認知症の利用者の事例。とうとう精神病院へ

介護ケアが通用しない若年性認知症の利用者の事例。とうとう精神病院へ

   真夏の8月に介護老人保健施設に入所されたMさん(59歳男性)は、若年性認知症と診断され、特定疾病の対象として介護保険を利用するに至り、緊急で入所先を探していた方でした。  それまでは家族と共に在宅で過ごしていましたが、急速に病状が悪化し、家族の手に負えない状態となり、外を徘徊していたところを警察に保護さ...

認知症が進行してもバカにしたり、赤ちゃん扱いをしないこと

認知症が進行してもバカにしたり、赤ちゃん扱いをしないこと

   養護老人ホームに入所されているTさん(87歳女性)は身体はとても元気な方ですが、認知症で要介護4が認定されている方でした。 養護老人ホームとは一体なにか  一般的な老人ホームのイメージとして特別養護老人ホームや老人保健施設(いわゆる「老健」と呼ばれているところ)を思い浮かべる方が多いと思いますが、養護老...

認知症を原因とする暴言・暴力行為を防ぐために行なった対応

認知症を原因とする暴言・暴力行為を防ぐために行なった対応

   暴力行為のあるTさん(62歳 女性)は、産まれた時から体に障害がありました。両親は、障害があったTさんよりも2歳年下の妹を可愛がり、5歳頃からTさんは救護施設に入り、両親はあまり面会には来ないという複雑な家族環境で育ちました。  以前は、体に障害があっただけでしたので、救護施設から作業所に通うなどしてお...

お尻を触る迷惑行為を繰り返す前頭側頭型認知症の介護の実例

お尻を触る迷惑行為を繰り返す前頭側頭型認知症の介護の実例

  原因不明で特効薬がない認知症  認知症といえば誰しもが思いつくのはアルツハイマーですが、意外と知られていない前頭側頭型の認知症は他のタイプと較べ患者数も少なく、私の勤務する施設にも少数しかいません。  前頭側頭型の新規の利用者が来ると聞くと職員同士でも顔を見合わせてしまうほどの、悪い言い方をすると問題行動...

認知症による暴力行為には理由がある(A子さんのケース)

認知症による暴力行為には理由がある(A子さんのケース)

  夕方の不穏からの暴力行為、転倒にによる度重なる怪我  A子さん(当時82歳)は小柄で女性的でとてもかわいらしい女性ですが、典型的なアルツハイマー型認知症を持つ利用者様でした。  話かけるととても嬉しそうにお話してくれますが、基本的にろれつは回らず、会話はよくよく注意して意識していなければ理解できない状態で...

認知症による帰宅願望が息子からの手紙の効果で無くなった事例

認知症による帰宅願望が息子からの手紙の効果で無くなった事例

  ●体験利用に向けて  ケアマネジャーさんより、こちらの小規模デイサービスに認知症の方、Tさん(男性81歳)の体験利用希望が入りました。  その方は現役時代には大手食品会社の管理職を務めあげ、安定した年金と退職金でご夫婦2人暮らしをされています。最近では認知症状が出始め、ほとんど家から出る事なく引き籠ってお...

ショートステイでの物盗られ妄想のある認知症高齢者への対応

ショートステイでの物盗られ妄想のある認知症高齢者への対応

   短期入所生活介護施設(ショートステイ)を定期的にご利用されている80代女性のSさんのお話しをします。若い頃は自営業で卸問屋と小売業を営まれていました。そのため、非常にお話好きで、愛想よくニコニコしており、物腰も非常に穏やかな方です。  ただ、Sさんには物盗られ妄想と非常に強い心配症がありました。いつもお...

脳血管性認知症による暴力に対する対応には限界がある

脳血管性認知症による暴力に対する対応には限界がある

  介護施設で問題老人といわれ続けたYさんの実例  認知症にはいくつかの種類分けがありますが、その中でも脳血管性認知症による暴力行為、セクハラ行為などで複数の介護施設で問題老人とされ、たらい回しになっていたYさん(男性)の実例です。  Yさんは私が出会った当時は67歳で、勤務していたデイサービスではとても若く...

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