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認知症なのに運転して大丈夫?

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初期の認知症が疑われる人でも家族が気付かないで、そのまま運転させているケースもあります。
しかし、認知症の人が車を運転するのはとても危険です。
では、なぜ危険なのかをお伝えします。

「認知症状として失認がある」

失認とは視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のいずれかの機能が脳の病変により損なわれているため、対象物を正確に認知できない状態です。
想像するのが難しいですが、周りの道路状況(対向車や歩行者の有無等)は見えているし、クラクションも聞こえているものの、それらの全部または一部を意識下に認識できていない状況が生まれます(状況を把握できていない)。
例えばクラクションを鳴らされても、危ないという認識が出来ません(聴覚失認)。
「クラクション」と「危ない」が繋がらないのです。
ですので、「車が反対側からクラクションを鳴らしながら来る→避けないといけない」という認識が欠如する為、適切なドライビング操作に繋がらない恐れがあります。

「認知症状として失行がある」

失行とは手足の麻痺など身体的な障害が無いのに行動に移す事が出来ない状態を指します。
見たものを認識することは出来ますが、それを使って行動に移すということができません。
例えば歯ブラシと歯磨き粉は分かるが、歯ブラシに歯磨き粉を付けて、歯を磨くと言う行為には至りません。
運転で例えればウインカーやワイパーを使って、「方向を周りに知らせる、雨で見えなくなったガラスを見えるようにする」ことが出来ません(もしくはウインカーやワイパーを誤った使い方をしてしまう)。

失認と失行、どちらか片方だけでも危険ですが、両方を伴う事もあります。

「筋固縮や振戦を伴う認知症も」

レビー小体型認知症の場合は、パーキンソン症候群の特徴である筋固縮(筋肉が固まるる)や振戦(無意識に震えが生じる)を伴いますので、そもそも運転どころではありません。
百歩譲って運転できたとしても、生々しい幻視・幻聴も特徴として挙げられるので運転しても大丈夫とは言い難いです。

「間接的な要因も」

失認・失行が症状として現れておらず、レビー小体型以外の型である認知症の人の場合は初期に限って、運転そのものは出来るでしょう。
しかし、運転は出来ても場所が分からなくなる程度の見当識障害があると、道に迷い、自分がどこにいるのか分からなくなるため捜索願を出す事になりかねません。
ちなみに見当識障害により道に迷う程度になると、自宅の半径500メートルくらいの地点からでも帰ってくることは出来ません。
実際私(介護福祉士)は、歩いて2,3分の所から帰れなくなった利用者(複数名)を複数回、老人ホームから捜索に出た事があります。

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