デイサービスを拒否する認知症の人への対応。信頼関係を築くのが先決
Aさん(80代、男性)がアルツハイマー型認知症と診断された当初、介護者である妻がストレス等が原因なのかは判然としませんが、脳梗塞を発症した経緯があり、1日でも早い介護サービス利用に奥様をつなげました。結果「要支援2」の認定を受け週2回デイサービスを利用開始しました。 その頃よりAさんの猜疑心が強くなり...
Aさん(80代、男性)がアルツハイマー型認知症と診断された当初、介護者である妻がストレス等が原因なのかは判然としませんが、脳梗塞を発症した経緯があり、1日でも早い介護サービス利用に奥様をつなげました。結果「要支援2」の認定を受け週2回デイサービスを利用開始しました。 その頃よりAさんの猜疑心が強くなり...
暴力行為が始まるきっかけ 認知症のHさん(80代男性)は有料老人ホームに入居されました。入居後すぐは認知症の症状もなく、平穏に過ごされていました。 入居して2ヶ月後に検査のため入院することとなり、3週間ほどで帰宅されました。しかし、病院で入院している間にADLの低下と認知症が進行しており、まるで別人の...
今回は「まだご飯を食べてない」という認知症による症状が大きな出来事に発展してしまった事例をお話します。 Bさん(77歳)はアルツハイマー型認知症と診断されています。食事や入浴や排せつなどの基本的な生活動作においては特に問題なく出来ていますが、数分前にしたことを覚えていなことが多くそれが原因でトラブルに...
認知症のさまざまな周辺症状の中でも、帰宅願望が強い人への対応は多くの介護職員が苦労しています。 職員の働きかけで症状が収まる人もいますが、中には職員の対応では追い付かず施設の建物から出て行こうとする人もいるため、施設内に一人でもこのような認知症患者がいると介護職員は気が抜けません。 ここでは、実際の...
認知症のSさん(80代女性)は、とても喜怒哀楽の激しい人です。認知症がかなり進行しており、5分前の出来事もすぐに忘れてしまい、同じ質問を繰り返すことがたびたびあります。 Sさんはご主人に早くに先立たれ、女手ひとつでお子さんを育て上げてこられた非常に気骨のある女性。そのため、人に世話を焼かれる事を嫌い、...
Sさん(女性)は旦那様が亡くなられてから1人暮らしをしていました。 3年くらい前に息苦しさを覚えた為、病院を受診すると「低酸素血症」と診断され、在宅酸素を利用する事になりました。 鼻からのカニューレを使用して生活を送っていたのですが、ここ1年くらいで認知症の症状が見られてきた為家族が心配になり、娘...
Cさん(70代男性)は一人暮らしをされていましたが、最近認知症の中核症状である記憶障害や判断力の低下が見られ、近所の方とトラブルになったり、お風呂に入る方法なども理解が出来なくなってしまいました。 1人で暮らしていくのは難しいだろうとの事で、グループホームに入居されました。 入居当時から暴力行為が見ら...
私の祖母は、4年程前から認知症にかかりました。祖父が亡くなってからは、祖母が1人暮らしとなりました。もともと家事や自炊をするタイプではなかったので、毎日テレビを見る事だけが生活の中心だったのだろうと思います。 祖母1人での生活が難しくなったので、週に2回程、孫である私が祖母を介護しています。介護をし始...
この記事では昼夜問わず叫び続ける認知症への方の有料老人ホームでの対応事例を紹介いたします。 Tさん(88)はアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。実家が農家で幼い頃から農作業を手伝っていた為、円背(背中が曲がること)が強くほぼ90度曲がってしまっていました。「日本のおばあちゃん」と言う言葉がよく...
認知症の人の行為の1つに、弄便(ろうべん)があります。文字どおり「大便をいじる、さわってしまう行為」です。 今回は、私の実体験として、弄便行為があるとわかっていながらも、対応に失敗してしまった事例をご紹介します。 弄便は「排泄物による不快感によって生じる?」という説 弄便に関する失敗体験談をご紹介す...