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認知症の物盗られ妄想にどう対応しているの?

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認知症の人の被害妄想の内容は様々ですが、代表例が2つあります。
今回はその2つの代表例についてどう対応しているのかをお伝えします。

物盗られ妄想

「物盗られ妄想」は男性よりも女性に多いです。
これに対して後で述べるもう1つの被害妄想である「浮気妄想」は男性に多いです。

物盗られの訴えがあった場合は、まず認知症の人の訴える内容を全て根気強く聞きます。
そして絶対にすべきでないのが、「途中で修正を入れる・論理立てて矛盾点を突く」ことです。
例えば「誰も部屋に入っていないから、盗られたのではなく、どこかにあるでしょ」などと言うことです。
これをするとますます症状が悪化するので止めといて下さいね。

さて、修正を入れないで話を聞いた後にどうするかですが、盗られたと訴える物を認知症の人と探します。
見つけた場合は認知症の人自身が見つけるように仕向けて下さい。
別に仕向けなくても介護者が直接渡しても良いのですが、注意して頂きたい事があります。
それは
「認知症の人の性格が疑い深いかどうか」
「介護者が認知症の人と絶対に疑われない関係性を築けているか」
です。
この2つの問いの片方でも答えがノーであるならば渡さずに自ら見つけるように仕向けた方が無難です。
私はAさんに財布を盗られたとの訴えがあるBさんに対応している時に、その財布を発見し、Bさんに渡したところ激昂し部屋から追い出されました。
予想外の反応にびっくりする私は別の職員にBさんの対応を代わってもらい、Bさんからなぜ怒ったのかを聞いてもらいました。
そうしたらBさんは「私がAさんと一緒になってBさんの財布を盗み、露見しそうになったから一緒に探すフリをして返した」と思っていました。
それから1週間程、私はBさんから悪者扱いされ、対応を他の職員に任せる事になってしまいました。
この経験を糧とし、今では物盗られ妄想に関することで認知症の方を怒らせることは無くなりました。

浮気(嫉妬)妄想

嫉妬妄想は特に認知症の既婚男性が自分の妻が浮気しているという妄想に駆られます。
妄想上の浮気相手は「架空の人物」や「介護職員」など様々です。

この妄想に対する対応はまずは訴える内容をじっくり聞くことから始めます。
また、これも物盗られ妄想と同じで「何をバカなことを。浮気なんかしていませんよ」と正論を言っても聞き入れないケースが多いです。
浮気妄想は「妻(もしくは夫)がいないと生きていけない」と思っている不安感から起こる場合が多いので、もっとコミュニケーションの時間を増やすなどの対応をしてください。
対応を間違うと、衝動的に暴力行為に繋がる時もあるので注意が必要です。

認知症の人の被害妄想は、対応1つで別のBPSD(周辺症状)が容易に発現するので注意して対応して下さい。

[参考記事]
「認知症による物盗られ妄想に対する対応と接し方(実例)」

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