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認知症による幻覚が収まらず、グループホームに入居した事例

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レビー小体型認知症の70代のH様(女性)は、早くにご主人を病で亡くし、アパートで独り暮らしをしています。
隣接する街に娘様夫婦が住まわれ、高校生のお孫様(女の子)がいます。
普段は、共働きでH様の見守りが出来ず、多くて週に1回、ご自宅のアパートに訪問しています。
過去に大きな病気もなく身体的には元気な方ですが、初期の
認知症の診断があり、週に1回の利用でデイサービスをスタートしました。

会話がかみ合わない

初回の利用から楽しくサービスを受けられており、他の利用者とも楽しく会話をされていました。
施設に慣れだした5回目の利用あたりから会話がかみ合わなくなることが頻繁にあり、さらに同じことを何度も話したり、数分前に話した内容を覚えていないことがありました。
そこで、我々はケアマネージャー及びご家族と相談し、少し時間をかけて様子を観察することにしました
(ご自宅での様子は、ご家族もケアマネージャーもほとんど分からない状況でした)。

ご利用日時を忘れている

ご利用日時を忘れていることが頻繁に見られるようになりました。
一人暮らしということで、ケアマネージャー及びご家族が利用日の前日に電話連絡し、確認を取るようにしました。

同時に自宅のカレンダーと玄関に大きく分かるように表記しました。
しばらくは忘れることなくご利用できましたが、月日が経過する内に忘れることが多くなってきました。
ですので、送迎時、パジャマ姿で準備が出来ていないことが多く、送迎時間より10分早めに訪問し、声を掛けた後、他の利用者を乗せてから迎えに行くようにしました。
送迎におけるスタッフの負担がかかりましたが問題なく継続して利用できるようになりました。

認知症の症状が進行

施設を利用し3か月。
ケアマネージャー及び家族との相談は月に換算して2-3回行いましたが、物忘れ、同じ事を繰り返し話す頻度も上がり、施設において他のご利用者との会話をすることが難しくなり始めました。
スタッフがなるべく声掛けを行い、興味のあることを引き出したり、歌を唄ったりとした対応を行いました。

幻覚(周辺症状)の発生

ある日、H様は施設の玄関を指して、「人がいる、迎えに来た」という言葉を突然発しました。
周囲の利用者もスタッフも冗談を言っていると思い込んでいました。
しかし、冗談ではありませんでした。
送迎時にも、自宅の帰宅し玄関を開けた後に「人がいる、あんた誰」と大きな声で怒鳴る事がありました。
もしかしたら幻覚ではないかと思い、否定せずに人がいる前提でH様と会話をしました(レビー小体型認知症ではかなりの方に幻覚が現れます)。
幻覚は一時のもので長く続くことはありませんので、根気よく否定せずに対応しました。

また、利用日でない日にH様から施設に電話があり、「いま部屋に知らない人がいる」と連絡があり、ケアマネージャーに連絡。
早急に自宅訪問をし、何もない事を確認しました。
家族になるべくH様との交流も持ってもらうように働きかけましたが、仕事で忙しい、娘の学校の事で忙しいと言われる事が多くなりました。
ケアマネージャーと協力し、一人暮らしで寂しさも影響しているのではないかと考え、施設利用を週1回から2回に変更しました。
施設利用日は、ゆっくりマイペースで過ごされ、「来てよかった」と帰宅時には笑顔を見せてくれていました。

幻覚症状は変わらず

しかし、自宅に帰ると幻覚症状が現れ始めることがありました。
このまま一人暮らしを続けていると事故や事件に巻き込まれる危険性もあります。
ケアマネージャーと相談を積み重ね、H様の将来、ご家族の生活を考えるなら他の介護施設(グループホーム)へのご利用を提案しました。
デイサービスで出来ることは限られています。
ご家族も納得の上で数か月後、グループホームに入居が決まり、現在も元気よく過ごされています。
我々の業務は利用者の見守り、声掛け、観察から早期に認知症の疑いがある場合は、迷わずケアマネージャー及び家族に相談し、掛かりつけ医に受診をしてもらうことが責務と言えます。

[参考記事]
「認知症による幻覚は過去の記憶が影響。昔、亡くなった子供が現れる」

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