Read Article

広告

認知症の人の不眠や睡眠障害にどう対応しているの?

広告

老化で睡眠と覚醒のリズムが元々浅くなっているところに、認知症の中核症状である見当識障害(この例では時間の見当識)が加わり、認知症の高齢者は不眠や睡眠障害の状態になりやすい状態です。
介護者だけでなく、本人の負担も大きいこの問題に、介護職員がどう対応しているのかお伝えします。

日中の行動や就寝前で睡眠障害になりやすくなる要因が無いか探す

夜の睡眠障害の理由として最も分かりやすい例は、全く日中に活動せず横になっているケースです。
その場合、体に適量の負荷が掛かっていないばかりか、横になって寝ている状態ですから、「夜だから寝てください」と言っても寝られるわけがありません。
ですので、日中は散歩に行くなどして、体を動かして、体に適度な疲れを生じさせるような状態を作ってください。

散歩(ウォーキング)をすると足腰が強くなりますし、海馬の容積が増えるという研究もありますので、お勧めです(参考記事「認知症の予防に運動は効果があるのか」)。
そして、ついついやってしまいがちなのは、就寝前にテレビを見る状況を作ってしまうケースです。
起きているし、ただ座っていても暇だろうと思いテレビを見てもらう状況ですが、テレビからのブルーライトを就寝前に浴びると入眠を妨げられます。

リラックス出来る状況を作る

これは何をするかというと、入浴です。
入浴は体力を消耗します。
そこに適切な湯温で入ってもらうと副交感神経が優位になり、眠りやすくなります。
入浴が無理な場合は、足浴でも効果はあります(入浴よりも効果は劣ります)。

湯温が熱いと逆に興奮して眠りにくくなるので注意してください。

常に妥当か検討しつつ、必要に応じて薬を使う

始めに断っておきますが「薬ありき」で対応するのは、決して良くありません。
薬はあくまでも最終手段で、代替えの方法が無いか常に模索するべきです。
また、睡眠薬を服用する場合には様子観察を怠らず、異変があれば薬との因果関係を疑います。

私の知る最も悪いケースは、睡眠薬によって認知症の人のQOL(生活の質)を極端に落としてしまった例です。
この認知症の人は、足腰がしっかりしていて、外の室外機を足場にして、施設からの脱出に成功するほど元気でした。
しかし、ある時期からハルシオン(非常に強い眠剤)を毎日服用するようになってからご飯を食べなくなり、次第に起きる時間も延び始め、虚ろな表情をされることが多くなりました。
ご飯を食べなくなってからあまり時間も経たずに病院に入院し、その後、認知症の為に一般病棟から精神病棟に収容され、私達の介護施設に戻られること無く退所されました。

観察と判断を間違えば薬がどれだけ重大な事態を引き起こすかお分かり頂けたと思います。

以上のことに気を付けて、認知症の方の睡眠障害に対応してください。

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top