みなさんはケアマネジャーという仕事を聞いたことがあるでしょうか?ケアマネージャーという仕事は介護サービスを受けたいと考えている利用者本人やご家族から相談を受けて、面談やケアプランの作成などを行う仕事です。
私自身現役でケアマネージャーとして携わらせていただいてるのですが、今回は実際にケアマネージャーとして受けた相談の中で多かったケースをランキング形式にまとめてみましたので紹介していきましょう。
第3位【在宅介護での悩み】
在宅介護をしているご家族は施設に入居させるお金がない、自宅でどうしても介護してあげたいといった方が多いです。
在宅介護というのは、たぶんみなさんが想像しているよりもずっと過酷なものです。私も以前は介護施設の現場で働いていたことがあったのですが、お金を頂いて介護する分には仕事として割り切れますので苦痛を感じることがありませんでした。
しかしこれを無償で行なえと言われたら、たぶん家族でも私は出来ません。もちろん介護をする家族が本人を嫌いだからという意味ではなく、やはり自分の時間と神経を削られる在宅介護というのは並大抵の覚悟で出来るものではないと感じます。人の人生は短いですので、介護に人生の貴重な時間を費やしていいのかという葛藤があるのです。
その為これからどのように在宅介護へのモチベーションを保っていくべきなのか、イライラしながら在宅介護をし続けても大丈夫なのか、というご家族の相談は結構多いケースですね。
その他にもお金の問題があります。特別養護老人ホーム(特養)は入居費用が安いですが、人気があり、なかなか入れません。その代わり、有料老人ホームに入れようとしても費用が高くて、とてもじゃないけど無理という相談も多いです。
第2位【良い施設やヘルパーを教えてほしい】
いざ介護サービスを利用するとなった場合、ホームヘルパーを利用する場合「出来るだけ優秀なヘルパーを紹介してほしい」施設に入所するとなった場合「評判がいい施設に入れたい」というのは、家族のことを大切に思う人であれば誰でも考えることでしょう。
こういったオススメの施設やヘルパーを教えて欲しいという相談は結構多いです。しかし正直なところ評判がいい施設というのはなかなかオススメしづらい部分があります。なぜなら施設の評判というのは、そこで働く職員の質に比例するからです。
職員の入れ替わりが激しい介護業界ですので、以前評判が良かった施設でも今は職員がごっそりと変わり、いざ入所してみたらまともな介護を受けることが出来なかったということもあるからです。
その為この施設は絶対に間違いなくオススメですよ!と声を大にして言うことが出来ないところがケアマネージャーとして辛いところでもあります。
第1位【介護サービスについての相談】
介護保険を使って受けることができるサービスというのは本当に多種多様で、介護サービスを受けるご本人やご家族の状況に応じて受けるサービスも変わってきます。
この介護サービスについての相談はケアマネージャーの相談の中でも経験上1番多いです。
出来るだけ在宅で介護していきたいと考えている方であれば、訪問介護を紹介したり、住宅改修や福祉用具の貸し出しなどもお勧めします。出来るだけ身体機能を落としたくないと考えている方には、デイサービスを勧めたりもします。
初めて介護サービスを利用するご本人やご家族は、どうしても施設に入所しなければいけないというイメージを持っている方が多く、施設入所以外の方法もたくさんあるというのを知らない方も多数います。
長年一緒に暮らしてきたご家族ですので、出来るだけお互いの負担を少なくしつつ、いい関係をこれからも続けていけるようにする為には、最適な介護サービスの選び方というのはかなり重要な要素となってきます。ケアマネージャーはそこを見極めて今その人に一番合った介護サービスというものを紹介しています。
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